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無人島にもっていきたい漫画『サバイバル』 / さいとう・たかを

 

年に何度も再読してる漫画。忘れたころにとても読みたい衝動に駆られる。衣食住に、電気、水道、ガス。必要なものがそろっていて、便利な生活を当たり前のように感じていること。退屈、不満、惰性な自分に喝が入る。とても気持ちが引き締まります。

 

サバイバル  第1巻 [日本壊滅]

さいとう・たかを

 

毎日、同じことを繰り返す。習慣を単純に続けていると、感覚が鈍化して、感性が麻痺。日々を新鮮な気分で感じるためのリセットボタン。リフレッシュさせてくれる作品で、変化のためのカンフル剤のような感じ。経験できないことを疑似体験できる。絶望の中にある希望を共感できる。素敵な漫画です。

 

とくに、この第1巻は、少年がたった一人になって、住む場所と食料を確保する場面が印象的。どんどんたくましくなっていく。最低限の知識と道具があれば、人間どこでも生きてはいける。どんな環境にも適応できる。その気になればなんとかなるのだと、励まされます。もしも無人島に1冊の漫画を持っていけるとするならサバイバルですね。生きる希望、勇気をもらいたい。

 

ちなみに、実用的な本ですと、食べられる木の実やキノコの図鑑。効能が描かれた薬草の書籍。落ちている石を材料に農具や武器を作る石器づくりの方法が書かれている資料。無人島で欲しいのは知識ですね。

 

一番興味深かったのは、暖をとったり、調理したりと、野生動物から身を守ったりと生活に欠かせない「火」のくだり。太陽の熱を使って簡単に火を起こせるレンズがとても役立つということ。サバイバル生活には、簡易的な「虫眼鏡」はカバンの中に常備しておいた方がよいのだと勉強になりました。

 

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 また、「釘(くぎ)」があると、ナイフや釣り針、裁縫針の代りになるというくだりが印象的です。大昔の人類は石や骨で作っていたそうですが、丈夫で尖ったものの有難さ、有用性を感じました。ただ、サビたクギは破傷風に注意ですね。

 

サバイバル 文庫 全10巻+ 外伝 完結セット

さいとう・たかを