生活に不必要なものを減らす。「部屋に物を置かない」という意味での「シンプル」という言葉。
必要なときに必要なものが見つからない。
どこに何があるかわからない。
あるはずなのに使えない。
持っているのに使わない。
心を煩雑に、生活を複雑にしている原因。たしかに「物の多さ」ですね。
とても興味深い本でした。
ドミニック・ローホー, 原秋子
足りているのに、満たそうとする。コップから溢れてるのに、注ごうとする。「まだまだ」「もっともっと」という渇望感。増えることが心地よい。所有することで一時の不安が解消される。
モノをどんどん買う心理。「自分を満たすこと」は正しいという前提。なぜ、正しいと感じているのでしょうね。疑うことすら思いつかない。
食欲も同じ。ごはんをお腹いっぱい食べる。食欲を満たすことが良くて、空腹は悪。食欲で食事量をコントロール。感じるままに食べるから太る。お酒も同じで、酔いつぶれるまで飲むのも、「泥酔するまでが飲酒」が正解になってる。脳や体が求めるままに食べ過ぎる、飲みすぎる。
「足るを知る」と、言葉では知っていても、実践することは難しい。気づけば、いつも何かが足りていないと感じてしまう。
あったら便利、道具が足りてないと、集めすぎる。
健康のために、栄養が足りていないと、食べすぎる。
暮らしのために、知識が足りていないと、情報を求めすぎる。
「より良く」を求めて「より欲」になってる現実にびっくり。足りてることを知るには、欲求を疑わないといけないのかも。満たすことが正しいと思ったままだと、我慢するだけで続かない。ストレスたまってリバウンド。
そもそも足りている。
なくても平気、なんとかなる。
そう感じられる、なんらかの「手応え」があればいいですね。
ちなみに、私にとって、いつも足りてないものは「ゲームキャラのレベルアップ」。物語を進めるよりも、レベル上げが楽しい。ひたすらバトル、経験値を貯め続けて能力アップ。それも、ボスに絶対勝てるだけではダメで、余裕で倒せるオーバーキルを求めてしまいます(笑)