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ぼーっとすると、脳の働きは15倍になる? / このことわざ、科学的に立証されているんです

 

ゆったり気分の方が頭が冴える。湯船からあふれ出るお湯で、体積の求め方に気づいたアルキメデスさん。お風呂場で叫んだ「エウレカ(わかったぞ)」がとても有名ですね。

 

アイデアが浮かびやすい場所として知られる「三上(さんじょう)」。欧陽脩さんの言葉。良い考えが思いつきやすいのは、「乗り物(馬上)」「お布団(枕上)」「トイレ(厠上)」というお話。

 

思考を停止。意識を解放。ぼーっとしてるときの方が、気づきがある。頭の回転がよくなる。なぜこうした現象が起きるのか。先日読んだ本に、科学的根拠(エビデンス)が紹介されていました。「虫の知らせ」のページ、「ひらめき、直感を伸ばすコツ」のくだりです。

 

 

ワシントン大学のレイクルらの研究結果に、「ぼーっとすると脳は平常時の15倍働き、アイデアもわきやすくなる」という報告があります。

 

(中略)

 

つまり、ぼーっとすると脳の一部に血流が集中するのではなく、全体に均一に血流が流れるため、結果的に使われていなかった部位にもエネルギーを行き届かせることにつながり、ひらめきやすくなるのです。

 

こういった脳内のさまざまな神経活動を同調させる働きを「デフォールト・モード・ネットワーク」と呼んでいます。

 

このことわざ、科学的に立証されているんです 

 

 

疲れた頭を休ませるために、ぼーっとする。車で言うとパーキング。エンジン停止するわけではなくて、アイドリング状態になるそうですね。

 

「考える」という行為で使われているのは、脳の一部分。部分の強調をしたら、次は全体の協調。ぼーっとすることで、「デフォールト・モード・ネットワーク」が活発になるメカニズム。とてもおもしろいです。

 

携帯電話がガラケーからスマホになった頃からでしょうか。ぼーっとする時間がなくなったように感じます。LINEしたり、ネット調べたり、動画見たり、音楽聴いたり、ゲームしたり。今まであった「すき間」の時間にピッタリフィット。

 

何もしない、何も考えない、何の刺激もない。無の時間、無駄な時間がなくなりましたね。血流的には、一部分ばかり使い続けて疲労困憊。脳の働きが鈍くなってたりしたら嫌ですね。ちょっと心配。無駄ではないのだと、さっそく、ぼーっとしています。

 

 

このことわざ、科学的に立証されているんです 

堀田秀吾

 

余談として紹介されている藤井聡太七段のエピソード。子どもの頃、通っていた将棋教室の慣例で、大会直前には毎回、映画『燃えよドラゴン』を観ていたらしい。将棋の勝負も直観がポイント、ブルース・リーさんのセリフにある「考えるな、感じろ(Don't think. Feel.)」ってことなのでしょうか。

 

 

 映画 燃えよドラゴン / ブルース・リー

 

最強の将棋ソフトが6億手以上読んでようやく見つけた最善手。コンピューターを超える判断力。正解に気づける頭脳の秘密は、「考え尽くした後は、ぼーっとしろ」ってことなのかも?とても興味深いエピソード。でも、殴り合うアクションのイメージと真逆すぎて、カンフー映画をご覧になっている藤井七段を想像できないです(^^;

 

追記:本日、30年ぶりの快挙、最年少記録の更新。17歳での初タイトル獲得。藤井棋聖、おめでとうございます☆