「泣ける絵本」と紹介されていた物語。年老いたアナグマさんのお話。「死ぬ」という表現を「長いトンネルのむこうに行く」と言葉で語られているのが印象的。トンネルを抜けるイメージ、とても遠いところへ、別の世界へと旅立つ感じ。とても切ない表現ですね。
スーザン・バーレイ, 小川仁央
「死」という言葉ですと、瞬間的な感じがしますね。「生」が終わる一瞬。人生の終点。そこで、その人の物語が途切れるような感覚。でも、自分はいなくなっても、物語は終わっていない。誰かが思い出してくれるのなら。誰かの記憶に残っているのなら。
悲しみの涙、喜びの涙。どちらでも泣ける素敵な絵本でした。お盆に読みたいお話ですね。