荒地の魔女が美しかった頃、少年時代のハウルの物語。「ハウルの動く城」にはスピンオフ作品があって、ジブリ美術館で上映されている「星をかった日」は、ハウルのサイドストーリーという裏設定があるらしいですね。ノナがハウルで、ニーニャが荒地の魔女らしい。
星をかった日
中央ホールの壁画「上昇気流」の作者井上直久画伯の原作。空想の世界イバラードの不思議な物語。
ノナ少年はいつの間にか誰もいない砂漠をひとりで歩いていました。ノナは、そこでふしぎな女性ニーニャと出会い、彼女の農園の小屋で暮らし始めます。
そんなある日、ノナは野菜とひきかえに星の種を手に入れて育てることにします。
- 上映時間
- 約16分
- 原作
- 井上直久「イバラード」より
- 脚本・監督
- 宮崎駿
- 声
- ノナ:神木隆之介、ニーニャ:鈴木京香、スコッペロ:若山弦蔵、メーキンソー:大泉洋
- 音楽
- 都留教博・中村由利子
井上直久さんは、耳をすませば、月島雫が書きあげた「バロンのくれた物語」の背景画を担当された方で、バロンのいる国はイバラードという世界みたいですね。「星をかった日」という絵本も出版されていて、巻末に制作秘話が記されていました。
「星を買った日」のこと
小さな星を買って育てる。このお話ははじめ幼児用の絵本としてスケッチしたのですが、長い間そのままになっていました。
東京・三鷹にジブリ美術館が開館したころ、なにかのときに宮﨑駿さんに、この絵本の話をしました。宮﨑さんはこのテーマに何か感じられるものがあったと見え、これで短編映画を作りましょう、という話になりました。
それは僕がこれまでに描いたイバラードの世界、中でもにぎやかな街と菜園のある住まい、それに夜の空とを美しく描いた詩のような映像でした。
絵本の少年にはお名前がなくて、ニーニャもいませんね。 ドワーフから星を買って育てる、ストーリーの根幹そのままに、宮﨑駿監督が脚本でボリュームアップ☆
星をかった日 / 井上直久
井上さんは宮﨑監督から裏設定をお聞きしたらしいですね。ツイッターで紹介されていました。
@akipcs こちらこそ、ありがとうございます。鈴木さんが言ったという、ニーニャとノナ君が後の荒れ地の魔女とハウルだという説、私は宮崎駿さんから直接聞きました。あの魔女とはあんまりだ、せめてサリマン先生にしてくれと(笑)言ったんですが、イヤそうなんですとゆずられませんでした。
— Naohisa INOUE 井上直久 (@iblard_INOUE) October 11, 2013
ニーニャの画像を見てみましたが、「荒地の魔女」とまるで別人ですね。井上さんのお気持ち、サリマン先生にして欲しいという意味がよくわかりました(^^;
そういえば、昨年、「耳をすませば」が実写映画化のお話がありましたよね。10年後の月島雫(清野菜名)と天沢誠司(松坂桃李)の物語。クランクインが2020年2月、劇場公開が2020年9月18日とあったので、撮影も公開も延期になってるのかも?
スタジオジブリによるアニメ映画化でお馴染みの青春恋愛マンガ『耳をすませば』の実写映画化が決定し、2020年9月18日の公開が発表。あわせて、雫と聖司の物語に加えて、10年後のオリジナルストーリーが展開することが明らかに。
「耳をすませば」実写映画化決定!雫と聖司の10年後のオリジナルストーリーも | アニメ!アニメ!