「1モルのブドウ糖は180ｇ」という説明が印象的でした。モルという単位があるのですね。ブドウ糖を燃焼するためには酸素を使う、基礎代謝に必要な酸素量の計算方法が興味深いです。
化学式で書かれてもチンプンカンプン。全然しっくりきませんでしたが、数字だと少し身近に感じますね。
一モルのブドウ糖の完全燃焼には六モルの酸素（O2）が必要であり、その燃焼の結果六盛るの水（H2O）と六モルの二酸化炭素（CO2）ができるのです。
一モルのブドウ糖は一八〇グラムになります。一グラム当たり約四キロカロリーのエネルギーが出せますので、一モルのブドウ糖の燃焼により六七五キロカロリーのエネルギーが生まれます。
一モルの酸素は二二・四リットルなので、六モルでは一三四・四リットル、したがって一グラムのブドウ糖が燃焼するには〇・七五リットルの酸素が必要になります。
基礎代謝に必要な一日の最低エネルギーを「2000キロカロリー」と仮定して紹介されてますね。
2000キロカロリーには、ブドウ糖が約3モル必要。3モル燃やすには、酸素400リットル使うという計算。1分間に270ミリリットルの酸素が使われているとのこと。
目に見えない空気の中には、「酸素」や「二酸化炭素」があって、それを使って生きている。そんな実感はできないのですが、体はとても複雑なことをしてくれてるのですね。知識で認識、言葉で理解、分かってるつもりになっていただけなのだと感じました。
春木豊, 本間生夫
