ビートルズがいない世界で、唯一歌を覚えているジャック。もしも設定のパラレル展開がおもしろい映画「イエスタデイ」。ビートルズが消えた世界、歌が存在してない地球で、ビートルズの名曲を歌う無名のシンガーソングライター。作曲方法は「思い出す」こと。
ビートルズの歌を初めて聴いた友人たちの反応に、からかわれていると思って怒るジャックが印象的ですね。最初のイエスタデイ、わたしも涙でうるっと。歌を聴いただけで泣ける、とても素敵なラブ・コメディ。お笑い要素はほとんどなくて、真剣にビートルズを愛する作品で、すごさが伝わってくる。お客さんの反応、名曲に感動する表情がとても魅力的でした。
昨年「ビートルズの人生を疑似体験できる映画」と紹介されていて気になってました。エド・シーランさんがご本人役でご出演されていてびっくりです☆
ビートルズのレコードもすべて消滅。ネット検索しても、表示される結果は「クワガタ」「カブトムシ」の甲虫類。ジョン・レノン、ポール・マッカートニー、 ジョージ・ハリスン、リンゴ・スター。メンバーを覚えていない。「ザ・ビートルズ」を自分以外誰も知らない世界、ピンポイントな神様のいたずらを理解したジャック。売れないミュージシャンだった彼は、自分の歌として発表、メジャーデビューを決意する。
出演: ヒメーシュ・パテル, リリー・ジェームズ, エド・シーラン, ケイト・マッキノン
監督: ダニー・ボイル
ＤＶＤの特典映像に収録されていた「もうひとつのエンディング」もおもしろいですね。監督さんの遊び心が楽しい。未公開シーンもたっぷり収録されていて、本編だけでは終わらない作品ですね。カットされてもったいないシーンばかりでした。「サムシング」がカットされているのは、もったいなさすぎますね。
ヒットする前に大ヒットソングを聴ける幸せ。アーティストさんの友人、最初の一人になれるのはとても羨ましい。最初のイエスタデイのシーン、繰り返し繰り返し見て、そう感じました。
