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百人一首、歌合勝負で六歌仙がバトル / 漫画『詠う!平安京』

 

百人一首でバトルする漫画「詠う!平安京」の1巻を読みました。中学生「藤原定家」くんが平安時代にタイムスリップ。天女と間違われた定家くん、六歌仙が彼を奪い合う。歌人が「歌合(うたあわせ)勝負」で歌詠み対決、和歌を具現化、ダイナミックな情景描写がおもしろいです。

 

 

詠う!平安京 / 真柴真(全6巻)

 

和歌の意味、読み手の感情、擬人法で膨らむ自然のイメージなどなど、百人一首が楽しく学べて嬉しい漫画。歌人たちの独特なキャラクター、インパクト強いので、絵の印象で作者と和歌をセットで覚えやすいかも。1話では、在原業平が詠んだ「ちはやぶる」の和歌が登場。藤原高子との恋、屏風に描かれた竜田川に紅葉が流れる絵をよんだ「屏風歌」だったのですね。

 

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天女の定家くんが判定を求められ、彼が和歌を詠むと、景色が変化する魔法のような不思議な力が発動。動きのある映像描写が印象的ですね。これはアニメで見てみたい。1巻を読み終えたところで、巻末には小野小町も登場。キャラ設定はわかりませんが、ラスボス感がすごい。六歌仙最強は小野小町なのでしょうか?続きが楽しみです☆

 

1巻で勉強になったのは、「梅」の漢字を「木」と「毎」に分けて使う事例、1つの漢字を二つに分けて詠む「離合詩」の技術。和歌には漢詩の手法も使われてるのですね。和歌のテクニック、歌の背景も興味深い漫画です(^-^)