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迷わず決断、やれることを淡々とやる……リドリー・スコット監督の映画「オデッセイ」

 

冒頭10分、火星にたった一人取り残される。20分、火星でサバイバル開始。展開がとても早いですよね。今回で何回目の再視聴でしょうか。年に1回以上みてる映画オデッセイ、再視聴なのに3回続けて堪能しました。リドリー・スコット監督、トニー・スコット監督のお兄様と知ってびっくりです。何度もみてるのに、監督さんのことを意識してませんでした(^^;

 

 

オデッセイ

監督・製作:リドリー・スコット

出演(声の出演):マット・デイモン(神奈延年)

 

テンポがよくて、何度みても中だるみしませんね(個人的感想)。生き残るためにやることがたくさんあって、たった一人のシーンが続いてもずっと見てられる。記録映像の撮影に独り言……前回も感想で書きましたが、ユーチューバーさんの動画のような対面画に親近感があって、ログデータ用なのにライブ配信的な臨場感を感じてます。

 

他人事なのに自分事に感じる、とても身近な雰囲気に感じるのは「生きるためにやっている」ということが明確に伝わってくるからでしょうか。死んでも記録に残っている、記録の中で生きている。次の誰かにつながるバトンのような記録。メッセージに迷いがなくて、見るととても励まされる。

 

感情の吐露はしない、独り言が独り言でない、状況説明の独白。第三者の視聴を意識した「記録」向けの言葉なのにユーモラス。緊急事態なのに冷静で、絶体絶命なのに希望でいっぱい。死を覚悟した上で、絶望に飲み込まれてない。やれることを淡々とやる、できることを試して失敗して改善する、その行動力がとても心地よいです。

 

生きる死ぬの当事者、生きることに直結な判断が即決で力強い。迷ってる暇はないですもんね。逆に、世間の批判を気にしてあたふた、失敗しないために判断が鈍いNASAの責任者。迷って時間をロスしてる印象で、火星と地球の人間対比も興味深いですね。