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知識を捨てる「収穫逓減」の法則

 

収穫逓減の法則について書かれていた「すてる」の章がおもしろかったです。外山滋比古さんの「思考の整理学」を読みました。収穫逓減は、経済学用語らしいですね。肥料と収量のバランス、最終的には比例しなくなって飽和状態になるそうです。

 

 

収穫逓減の法則、というのがある。

 

一定の土地で農作物を作るとき、それに投じられる資本と労力の増加につれて生産高は上がって行くが、ある限界に達すると、こんどは生産が伸びなくなって行く現象を支配する法則である。

 

(中略)

 

知識ははじめのうちこそ、多々益々弁ず、であるけれども、飽和状態に達したら、逆の原理、削ぎ落とし、精選の原理を発動させなくてはならない。つまり、整理が必要になる。はじめはプラスに作用した原理が、ある点から逆効果になる。

 

ワイド版 思考の整理学 (単行本) 

 

 

知ってる知識、

あればあるほどいい。

多いほどいい。

 

たくさん覚えること、

知識を増やすことは正しいことで、

害なんてないことだと思ってました。

 

なので、「減らした方がいい」というのがとても印象的。

逆効果ですらあるというお話にびっくりです。

 

なくても平気。

ないほうがすっきりする。

あると邪魔になる。

 

そういった感覚なのでしょうか。

とても興味深いです。

 

 

ワイド版 思考の整理学 (単行本) 

外山 滋比古