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サッカーチームに出向の公務員、プロクラブ運営で街づくり / 漫画オーレ!

 

漫画「オーレ!」全5巻を読みました。お金もない、人もいない、設備もない、2部リーグ降格ギリギリの弱小チームを強くする。プロサッカーチームの裏方、経営視点がおもしろいですね。地元市民の関心、サポーターの不満、自治体との温度差、運営スタッフの苦労、選手に戦力外通告する辛さ、勝負の世界の裏側が描かれていて、今までにないサッカー漫画でした☆

 

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「市民の声を聞く課」の職員・中島順治さん、市役所の公務員が主人公。話を聞くだけで何もしない職場から、クラブチームの通訳担当として出向するお話。選手の声、サポーターの声、スポンサーの声、不満を改善、提案を実現。価値観や言動、行動が変わっていく中島さんのお姿に感動しました。「サッカーは人脈」という言葉が印象的で、応援してくれるサポーター、古参の選手、レンタル選手、スポンサー、サッカーに関わる人と人のつながりがおもしろいです。

 

 

オーレ! 01 / 能田達規

 

サッカー教室やサイン会、パブリックビューイング、試合以外のイベント、選手とファンのつがなりが大きな力になるのですね。地域の子供、商店街、サポーター、スポンサー、みんなの熱意がチームを強くする。逆に、クラブチームの強化が街の復興になる。支え合う「サッカーの街」というビジョンが興味深いです。

 

ドイツに渡った中島さん、ブンデスリーガ、ドイツのプロリーグでは、観戦チケットで公共交通機関の利用が無料になってることに驚く。バスや電車、スタジアムに訪れる5万人の観客は乗り物がタダになる。漫画の中だけのことだと思ってたら、ホントにそうなのですね。

 

 

1. チケットにVRR内での、往復交通費が含まれている

2. 試合のチケットが、1日乗車券の代わりとなる

3. 試合の日は、始発から終電まで乗れる

4. VRRのネットワーク内の、2等席、電車、バス、路面電車に乗れる

5. ICやICEは乗れない

 

【ドイツ】ブンデスリーガの観戦チケットで電車賃が無料に。ただでバスも路面電車も乗れる – and More

 

 

実際に、こういうサービスがあるのだとびっくりしました。フリーパス乗車券は観光もできて便利で嬉しいサービス。交通費がかからないとなると、遠い人ほど観戦がお得、遠方でも見に行きたくなりますね(^-^)

 

「ボラスタ(ボランティア・スタッフ)」「ホペイロ(用具係)」「フィジコ(フィジカルコーチ)」「専スタ(サッカー専用スタジアム)」など、サッカー用語も興味深い。客席とピッチ、専スタは距離が近くて、視点が高いのですね。陸上トラックのある「陸スタ」との違いも紹介されていて、とても勉強になりました。運営にワクワク、サカつくで遊びたくなる漫画ですね(^-^)