切り絵と初めて出会ったのは、中学校の美術の授業でしょうか。カッターで紙を切り抜いて、台紙にのせる芸術作品。絵を描くのは苦手意識が強かったのですが、切り絵は楽しく没頭できたのを覚えてます。
書き足すのではなくて、不要な部分を取り除いていく感覚。今思うと「アート」というよりも「パズル」に近い感じで楽しめたように思います。鉛筆のように書いたり消したり、やり直しができない緊張感、あのドキドキ感も楽しめた要因なのかも。
切り絵をもっと好きになったのは、東京都写真美術館で開催された「藤城清治の世界 光と影のシンフォニー」を見たときですね。色鮮やかな影絵、透過される光。明と暗、ライトとシルエット、コラボレーションが素敵でした(^-^)
藤城清治の世界 光と影のシンフォニー
2004.7.17(土)—9.5(日)
光と影で表現する絵画『影絵』。その影絵を芸術として広く浸透させた作家・藤城清治。カルピスのマークやテレビの天気予報で使われた影絵の作者といえば、 思い当たる人も多いでしょう。
(中略)
本展では、作家本人の所蔵品を中心に、戦後間もない頃のモノクロ作品から最新作までの作品を選りすぐり、約100点を展示。どこか懐かしく、それでいて新鮮な気持ちを呼び起こす藤城清治が作る影絵の世界へとご案内いたします。
先日、切り絵作家さんの絵本があると知ってお取り寄せ。到着を楽しみにしていた絵本が届きました☆
ぼくのさがしもの / たけうち ちひろ
平面でも、視覚的に、切り絵の凹凸を感じられるのですね。触ってもデコボコはしてないのですが、思ってた以上に、浮きあがってるように感じてびっくりです。シルエットでデザインされた独特な世界、なぜだかとても懐かしい。無機質で無表情なロボットのはずなのに、1ページ1ページ、違った感情を感じられるのも不思議です(^-^)