「蛙の駆除」と「損害賠償」をお隣さんに求めた訴訟。騒音トラブルの裁判で「カエルの鳴き声が騒音にあたるか」が争点なのが印象的。池で鳴くカエルの声は「自然音」との判断、「騒音ではない」との判決、原告敗訴のニュースが興味深いです。
東京都板橋区の住宅街で起きた「騒音トラブル」を巡り、住人の男性が隣家に「全てのカエルの駆除」と75万円の損害賠償などを求めた訴訟があり、東京地裁(益留龍也裁判官)は23日、原告側の請求を全面的に棄却する判決を言い渡した。
「隣家の池のカエル、鳴き声耐えられない」と訴え…東京地裁「自然音」と請求棄却 : 社会 : ニュース : 読売新聞オンライン
私のご近所でも、夏になると田んぼでゲコゲコ鳴いてますね。毎年恒例、夏の風物詩くらいに思ってたからか、鳴き声に慣れてしまって、雨音のような感じ。気にならなくなってることに気づきました。
でも、気になる人は気になるのかも。お互いの主張は「騒音 VS 騒音ではない」の争い。原告と被告、どちらのお気持ちも、ごもっともに感じました。
訴えで原告の男性は、「隣の住宅のカエルが毎朝7時前から鳴き始め、日没後は多数で鳴き、深夜まで続いた」「土地境界線でカエルの鳴き声を測定したところ、東京都が定める騒音の環境基準を超える66デシベルだった」と主張。
一方、隣の住民は「カエルは体長3センチ前後の小型のアマガエルで6~7匹生息していた」「鳴き声は自然音で、騒音に該当しない」と反論していました。
カエルの鳴き声は騒音? 東京地裁で判決(TBS系(JNN)) - Yahoo!ニュース
「66デシベル」という数値は、「目覚まし時計の音」と同レベルとのこと。お隣さんで目覚まし時計が鳴りっぱなしだったとしたら、ちょっと気になりそう。生活騒音のレベルでいうと「うるさい」に当たるみたいですもんね。
裁判長は「カエルの鳴き声は自然音なので、我慢してください」という趣旨での決断。原告が判決の不服を控訴したら、理由で述べられてる「受忍限度」が控訴審で争点になりそうですね。カエルを集めて実証実験を行ったりするのでしょうか。
東京地裁は23日の判決で、「カエルの鳴き声は自然音の一つ」と認めた上で、「原告の主張するような大きな音が発生していたことを認める的確な証拠はない」「仮に、原告が主張するような音が発生していたと認められるとしても、受忍限度を超えるような騒音とは認められない」として訴えを退けました。
カエルの鳴き声は騒音? 東京地裁で判決(TBS系(JNN)) - Yahoo!ニュース
99.9、イチケイのカラスなど、裁判もののドラマが好きなので、ちょっと気になりました。松本潤さんならどんな弁護をするのか、竹野内豊さんならどんな判決をくだすのか、妄想が膨らんでいます(^-^)