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天災と神社、津波とスサノオノミコト

 

昨日放送の「池上彰のニュースそうだったのか」さん。地震に関するニュース解説が興味深いです。とくに、地震発生の震源分布図、プレートの境界線、2つの図を重ねた画像が印象的でした。

 

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池上彰のニュースそうだったのか 2021.03.13より

 

日本は地震大国だと実感するとともに、逆に、世界には地震が起こらない国もあるのだと感じました。世界と比べると、日本は自然災害が多い国なのですね。海外で暮らしたことがないので、地球上のどこでも地震はあるものとの漠然な認識、勘違いしてました(^^;

 

日本は地震だけでなくて、豪雨や豪雪、暴風や台風、津波や噴火の被害もある。八百万の神、自然すべてに神様がいる神道。神社がある日本、自然災害が多いことと関係があるのですね。

 

以前、「水曜日のダウンタウン」さんで放送の「平成以降、いかなる天災もこうむっていない“選ばれし地”存在する説」を思い出しました。全国を調べた結果、大きな天災がなかった土地があって、唯一「岐阜県賀茂郡七宗町」ということが判明。ヤマタノオロチを退治した「スサノオノミコト」の「神渕神社」が紹介されてました。東日本大震災、宮城県沿岸でスサノオノミコトを祀っている神社は、17箇所のうち16箇所で津波被害を免れていたそうですね。

 

調べてみたら、研究論文が発表されていました。

 

 

その結果、調査対象となった神社のうち、スサノオを祀る神社(17社)で津波の被害を受けたのはわずか1社であることが判明、熊野系神社や八幡系神社でも同様の結果となった。

 

(中略)

 

研究成果は、「東日本大震災の津波被害における神社の祭神とその空間的配置に関する研究」という論文にまとめられ、土木学会での発表を経て、2012年の土木学会論文集に掲載された。

 

スサノオに関連する神社が津波被害を免れた理由について、高田准教授は「スサノオは斐伊川(ひいかわ)に住むヤマタノオロチを退治したと古事記にありますが、川の氾濫をたとえた話といわれます。スサノオは水害など自然災害、震災を治める神だからこそ、そうした災いに遭わない場所に祀られたと考えられるのです」(週刊新潮、2017年6月22日号)と語る。

 

【3.11衝撃の事実】スサノオを祀る神社は被災を免れていたことが判明!! 神社と津波にまつわる禁断のミステリーに迫る! (2017年6月22日) - エキサイトニュース

 

 

そういえば、シン・ゴジラの「ヤシオリ作戦」は、ヤマタノオロチに飲ませたお酒の名前「八塩折之酒」で、特殊部隊「アメノハバキリ」は退治した神剣「天羽々斬剣(天蠅斫剣)」が由来とのお話。ゴジラは日本の天災、ヤマタノオロチとスサノオノミコト、庵野秀明監督のネーミングが興味深いです。

 

ちなみに、エヴァンゲリヲンの「ヤシマ作戦」も日本神話がモチーフになってるそうですね。古事記にある日本の別名「大八島国」のことで、「8つの島=日本全土」という意味らしい。

 

 

日本国の異称。「古事記」では、大倭豊秋津洲(本州)・伊予二名州(四国)・筑紫(九州)・淡路・壱岐・対馬・隠岐・佐渡の八州の総称とする。おおやしま。

 

大八島国とは - コトバンク

 

 

天災と神社。災害と神様。神社の立地には防災の意味があるのですね。日本は古来から災害が多い国なのだと勉強になりました。

 

 

池上彰のニュースそうだったのか!!

地震はなぜ起きる?基礎の基礎から解説!

 

テレビ朝日 2021.03.13

 

出演者

池上彰, 宇賀なつみ, 四千頭身, 菅井友香(櫻坂46), 田村保乃(櫻坂46)