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「今日」という言葉を絵で伝えるには?

 

イラスト連想ゲームの「ピクトイメージDS」、タッチペンでお絵描き、パーティプレイでわいわい、お題を当てあって遊べるゲーム。お一人様プレイでも、収録されてる絵を当てるシングルモードがおもしろいです。白紙の状態から絵が完成するまでの工程が表示されて、小さいお子さんからご高齢の方まで、いろんな方のいろいろな絵が興味深いです(^-^)

 

 

 セガ ピクトイメージDS / Nintendo DS 

 

「絵」というと「上手」か「下手」の判断だけでした。ずっと、描写の美しさ基準で見てました。ゲームをしていて感じたのは、「伝わる」か「伝わらない」を意識して、絵を描くということ。言葉のようにイメージを伝えることができる絵。古代人が洞窟壁画に描いたのも絵。アルファベットも漢字も、起源は象形文字ですもんね。絵の方が言葉よりも先だったことを実感しました。

 

人間だけが認識してると思われる概念、感覚的なもので形のないもの。たとえば「今日」という言葉。どういう絵を描けば「今日」ということが伝わるのか、気になりました。時計をゆび指す絵ですと、「時計」や「時間」は伝わりそう。でも、「今日一日」の感覚は伝わりにくそうですよね。

 

もしかしたら、1枚の絵にこだわらず、朝から夜まで、複数の絵なら伝わるのかも。「人生」を伝えるなら、スフィンクスの謎かけ(朝は四本足、昼は二本足、夜は三本足)のように「ハイハイの赤ちゃん」「青年」「杖をついた老人」の3枚でわかる?伝えたいものをどう表現するのか、エジプトのヒエログリフに興味がわきますね。

 

原子力発電所の放射性廃棄物、処分できない核のゴミの半減期、無害化する10万年後まで保管しておく「オンカロ」。以前、フィンランドの施設を撮影したDVDをみたとき、「オンカロに危険なものがあること」を伝える看板が印象的でした。文字ではなくてイラストで表示、10万年後の人類が同じ言葉を使っているとは限らないという発想に驚きました。

 

 

100,000年後の安全 / ドキュメンタリー

 

ラインの「り」が1文字で伝わるように、簡略化される言葉。同じ時代、同じ感覚なら伝わっても、十年前も十年後も、「り」が伝わるかどうかわかりませんね。10万年もの時間が経過したら、言葉がどう変化するのか予想できない。人類そのものがどうなってるのかすら想像もできない。未来人からすると、古代人が壁画に残した絵をみつけるような感覚でしょうか。文字が伝わらなくても、絵なら伝わるという発想にハッとさせられました。

 

ちなみに、「現在」という言葉は、英語で言うと「present」になるそうですね。映画「カンフーパンダ」で紹介されていて覚えました。日本では「贈り物」という意味で使われてる英語の「プレゼント」。辞書で調べると、「現在」「今」の方が先に掲載されてるのですね。

 

 

カンフーパンダ

 

自分にとっての「今」という瞬間、自分の誕生日からはじまると思うと「present」の意味が、とても深い言葉に感じます。「今日」という言葉、古代エジプトの象形文字ではどう描かれてたのか書籍をお取り寄せ、見つけることができたらブログします(^-^)