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江戸時代の無人島脱出、12年間、日付を満月でかぞえた長平さん

 

ナスD大冒険TVさん。江戸時代に無人島に漂着した「野村長平」さんのお話が興味深かったです。火がなかったので、アホウドリの生肉や干し肉を食べていた長平さん。伊豆諸島の鳥島にはアホウドリがたくさん生息していて、石で叩いて簡単に捕まえることができたそうですね。12年間の無人島生活、後から漂着してきた人と一緒に船を作って島を脱出されたとのこと。ナスDさんの知識はとても勉強になりますね。

 

abema.tv

 

エピソードが気になったので、探してみたら関連書籍がありました。読みやすそうな本をお取り寄せ。鳥島は、ジョン万次郎(中浜万次郎)さんも漂着した無人島なのですね。野村長平さんも、万次郎さんも土佐の人、四国から船が流された共通点が興味深い。ちなみに、長平さんは1720年、万次郎さんは1841年に漂着。万次郎さんは、たまたま通りがかったアメリカの捕鯨船に助けられ、5ヶ月で脱出できたと「あとがき」に書かれてました。

 

 

にっぽんロビンソン―土佐の長平・無人島漂流記 

三田村信行, 田中槇子 

 

一緒に漂着した仲間たち、誰がいつ亡くなったのか、日付を詳細に語る長平さん。日時を知る方法と理由が興味深いです。時計もカレンダーもない無人島、生きることで精一杯で時間の感覚なんて忘れてしまいますよね。渡り鳥のアホウドリ、いなくなる時期を正確に把握できたのも、今がいつかを知っていたからでしょうか。アニメ「ドクターストーン」で、石になっても時間を数え続けた千空を思い出しました。長平さんがラッキーだったのは、アホウドリがいる時期に漂着できたことですね。

 

 

ところで、ここまでお話しして、わたしが年や月日をはっきりとおぼえていることをふしぎに思ったかもしれません。こよみもないのに、どうして、源右衛門や長六、甚兵衛が死んだのが何月何日とはっきりいえるのか?

 

べつにとくべつなことをしていたわけではありません。月日のうつりかわりは、月の満ち欠け、つまり、三日月、半月、満月とかわってゆく月のかたちによっておぼえていったのです。満月から満月のあいだをひと月とかんじょうすればいいわけです。そうやって、この島に流れついた日から、わたしは月日をかぞえていったのです。

 

にっぽんロビンソン―土佐の長平・無人島漂流記 (心にのこる文学) 

 

 

心が惚けないようにするため、「きょうはきのうとちがい、あすはきょうとはちがう日だということ」を忘れないでいたそうです。生き延びられたのも、脱出することができたのも、こうした強い気持ちがあったからかも。「来年の大河でやらないかな」と感想の小峠さん。私も大河ドラマでガッツリみたいと思いました(^-^)

 

印象的だったのは、長平さんの気づき。毎日を生きることに必死、無人島で生活することに集中しすぎて「脱出」することを思いもしなかったとのこと。後から漂着してきた人たちと船を作ろうと決意する場面がとても印象的でした。漂着物を集めて船を作る。鉄を溶かして釘を作る。流れついたもの次第でなかなか進まない船づくり。漂着物はゴミではなくて宝の山、ナスDさんの言葉の意味がしみじみわかりました。

 

現代なら便利なものが流れ着いて、江戸時代よりも脱出しやすそう。冒険少年の脱出島企画でも、海岸にたくさんある漂着物。とくに「浮き」や「ペットボトル」の多さに驚かされます。イカダの材料が豊富でヤラセに見えてしまうくらい。ナスDさんは昔、上司から「無人島にそんな漂着物が落ちてるわけないだろう」「お前仕込んだろ」と怒られたことがあるらしいですね(笑)

 

 

ナスD大冒険TV | 無人島サバイバル編

【第50話】:無人島サバイバル完全攻略マニュアル

23分 2021年6月25日放送

 

出演

バイきんぐ(小峠英二・西村瑞樹), 井上咲楽, 友寄隆英

 

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