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半数致死量(LD50)は0.02mg/kg?バルボッサが剣に塗った毒蛙

 

10月31日の博士ちゃん、危険生物の本を100冊読破された浅利圭吾さん。日本にも毒性をもった動物がたくさんいるというお話が興味深かったです。

 

 

危険生物完全攻略マニュアルで 芦田愛菜が“クマ・イノシシ”撃退法を実践!! &全国から投稿!〇〇好きすぎ博士ちゃんたちが一挙登場!

 

バックナンバー|サンドウィッチマン&芦田愛菜の博士ちゃん|テレビ朝日

 

 

番組で紹介されていた猛毒生物ランキングの書籍。1位から50位まで順位付け。「ミツバチ」が46位でびっくりです。50位の「タランチュラ」よりも危険なのですね。沖縄で有名な「ハブ」が42位。ミツバチのランクイン、意外でした。

 

 

ミツバチでも死亡例があるのだ。

 

LD50は600mg/kgであるから、体重60kgの人で約0.36gが体内に入ると危ない計算になる。

 

 猛毒動物 最恐50 改訂版

 

 

ミツバチでの死。大量の蜂に全身を刺された女性が「呼吸困難と心臓麻痺で数秒で死亡した」という情報に驚きました。スズメバチの蜂毒に2回刺されての「アナフィラキシーショック」は聞いたことがありますが、大なり小なり、ミツバチにも危険があるはあるのですね。

 

 

 

猛毒動物 最恐50 改訂版 コブラやタランチュラより強い、究極の毒を持つ生きものは? (サイエンス・アイ新書) 

今泉忠明

 

 

「LD50(50%Lethal Dose)」とは「半数致死量」と訳される値。実験動物に投与した場合、半分が死ぬ毒性らしい。この数値を元に、どのくらいの体重の人が、どのくらいの量で命の危険があるのかの目安を算出できるとのこと。

 

 

 

たとえば、LD50=0.02mg/kgという毒物を体重70kgの10人に注入するとする。0.02×70であるから、1.4mgで5人が死亡する…はずである。これはあくまで推定値であり、問題もいろいろある。

 

 猛毒動物 最恐50 改訂版

 

 

先日、パイレーツ・オブ・カリビアンの4作目、生命の泉を再視聴しました。バルボッサが復讐のために毒蛙を集めていたのが印象的で、綺麗な色のカエルが気になりました。鮮やか赤い色をした「イチゴヤドクカエル」なのかも。

 

 

 

 

パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉 (吹替版)

出演:ジョニー・デップ, ペネロペ・クルス, イアン・マクシェーン, ジェフリー・ラッシュ, ケヴィン・R・マクナリー

 

 

この本で紹介されている「モウドクフキヤガエル」の仲間。ヤドクガエルの毒は、致死量「LD50=0.002~0.005mg/kg」とのこと。計算すると「0.14mg」ですから、ほんのちょっとで危ない猛毒なのですね。

 

 

…LD50は0.02mg/kg、つまり1mgで約1万匹のマウスを殺す、また学者によっては10人から20人の成人を殺すのに十分であるというほど、強烈である。

 

猛毒動物 最恐50 改訂版

 

 

詳細も紹介されていて、「棒に突き刺して火にかざすと、瀕死のカエルはミルク状の液を出す」「しかもその効果は1年以上も保たれる」らしいです。失った右足とブラックパール号の仇。バルボッサの殺意。黒ひげ(エドワード・ティーチ)に対する静かな怒り、復讐心の強さを感じました。