この本で一番興味深かったくだり。「家庭内緊張度」という言葉がとても印象的でした。
また、少し年輩の夫婦なら、お互いに「悟り」ができていてスムーズに行くが、若い夫婦だと、お互いに相手をコントロールしようと張り合うので、家庭内緊張度が高まるという場合も見受けられるようだ。
夫は夫、妻は妻。夫婦であっても、すべてを共有しなくてもよいというお話。上述の引用は、「結婚とは相互適応のように言われているが、本当はお互いが折れて妥協することは無用である」という言葉を受けての言葉です。
「家庭内緊張度」が高まるという部分が興味深いです。夫婦生活への期待、相手への依存など、自分の理想を相手に求めている緊張状態。許せないことが増え、家族に厳しい態度をとってしまう度合は、まさに「家庭内緊張度」ですね。
そして、「お互いに相手をコントロールしようと張り合う」のがポイントなのだとしっくりきました。思い通りにしようとしなければ、良い距離感を保てるのだと感じました。
ウエイン・W. ダイアー (著), 渡部昇一 (翻訳)