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サッカーに関わるお仕事の短編集、漫画『サッカーの憂鬱 裏方イレブン』

 

能田達規さんの短編漫画。審判、クラブ広報、ホペイロ、実況アナウンサー、第3ゴールキーパー、スポーツカメラマン、通訳、ユースコーチ、チームドクター、クラブ社長、ターフキーパー。1話完結のエピソード、「サッカーの憂鬱 裏方イレブン」の1巻では、とくに審判が印象的でした。

 

サッカーの憂鬱~裏方イレブン 1巻 / 能田達規

 

1試合で12~13km走る、ホームがなくて過酷な遠征、週の4~5日はトレーニング、審判を審査する「審判アセッサー」の存在、知らないことばかり。とても大変なお仕事なのですね。

 

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審判は1試合に

250の判断と40の笛を吹くといわれている

 

一度でもミスをすれば

選手やサポーターには目の敵にされる

 

審判を好きなサポーターなどいない…

審判は孤独だ…

 

サッカーの憂鬱~裏方イレブン (マンサンコミックス) 

 

 

誤審をしたら大ブーイング。2019年の「令和の大誤審」が思い浮かびました。浦和レッズ 対 湘南ベルマーレ戦、杉岡大輝選手のゴールがノーゴールの判定。試合続行になったのが印象的でした。ゴールネットからの跳ね返りは異例のことで、主審も副審も「ゴールラインを割った」とは認識できてなかったそうですね。

 

 

31分、ペナルティエリア外から放った杉岡のシュートが右ポストに当たって、逆のサイドネットを揺らした。

 

しかしそのボールがネットから跳ね返ってきた浦和のGK西川周作が項垂れてセンターサークル方向へボールを投げる。しかし山本雄大主審は「プレーオン」と指示し、そのまま試合が続行される。

 

【浦和×湘南】令和の大誤審でJFA審判部、原因は副審の「思い込み」 | サカノワ

 

 

会場の雰囲気は察していたそうで、「『入ったんだな』という考えはあったそうです。ただ副審から『入っていない』という強いメッセージがあり、印象だけで覆すことは危険なこと」との判断。

 

主審も副審も、誰もゴールの瞬間が見えてなかったことと、ネットからの跳ね返りはありえないとの思い込み、判定を覆す理由がなかったことが原因らしい。試合が終わって映像みたときの審判団、ショックの大きさ、冷や汗どころではないですよね。心身ともに過酷、ホント大変な職業に感じました。

 

つづく2巻では、代表料理人、代理人、ライター、クラブ営業マン、サポーター、フィジカルコーチ、なでしこ、第3ゴールキーパー(前編・後編)、そして、番外編のブラインドサッカーが収録。

 

 

 サッカーの憂鬱~裏方イレブン 2巻 / 能田達規

 

代表料理人さんの献立、健康面だけでなくメンタル面も左右する。「ラーメンはリラックスメニュー」の場面が興味深いです。

 

 

長い遠征中

手の込んだメニューの他にリラックスメニューとして

ラーメンなどをサプライズで出すことがある

 

ラーメンは選手の間で大人気メニューだ

 

意外にもこの日本のラーメンは海外の現地スタッフにも好評で

調理法を教えてくれと頼まれることが度々ある

 

 サッカーの憂鬱~裏方イレブン 2 (マンサンコミックス)

 

 

食欲のコントロール、何の口になってるか、今日の気分にぴったりなものと出会えると嬉しいですもんね。ガッツリらーめん食べたい気分、栄養では満たされない感情、食べ物って心にも影響。食事が厳しく管理されてるプロ選手にとってのラーメン、ストレス発散、リラックスできるメニューなのですね(^-^)