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人生さいごに後悔するのは、大切な人と過ごした時間? / パズるの法則

 

人は「人間関係」で苦しみ、「人間関係」で喜ぶ。関係性をパズルの「ピース」に例えているのが印象的な本。人生のさいご、死ぬ間際に後悔するのも「関係」なのですね。

 

 

人生最後の瞬間、「もっと仕事をすれば良かった」と後悔する人はいません。

 

多くの人は「もっと大切な人との時間を大切にすれば良かった」と後悔するそうです。

 

パズるの法則~奇跡は常に2人以上

 

 

勉強、仕事、趣味、何かに夢中にないると気づきにくいこと。時間に限りがあると実感したとき、一番大切なものに気づけるのかも。正直なところ、いつかは死ぬと、頭でわかっていても、ギリギリまで実感したくないですもんね。

 

以前読んだ漫画、通称「5億年ボタン」を思い出しました。5億年という時間、一人で生きることになる「アルバイト」というタイトルのお話。ボタンを押すだけで100万円もらえるけれど、5億年を異空間で過ごすことになる。5億年経過すると、記憶が消去されてボタンを押した瞬間に戻ってくる。誰もいない何もない空間、孤独で時間だけが永遠にあるという設定。

 

感情は、外部からの刺激、他者がいることで変化するものと痛感。思考はできても、喜怒哀楽が生まれない。あるのはボタンを押した後悔だけ。自分一人でどう過ごすかよりも、誰かと一緒にどう過ごすかが幸せなのだと感じました。

 

 

自分のことばかり考えていても幸せにはなれない。渋沢栄一さんの「気づき」も興味深いです。

 

 

「資本主義の父」と呼ばれる渋沢栄一。

彼は、金銭的に苦しんでいる人たちをたくさん見て来た結果、ある共通点を見つけたそうです。

 

それは何かというと、

「自分のことばかり考えている」ということでした。

 

この時、渋沢栄一は「おかしい」と思ったそうです。自分のことばかり考えていたら、真っ先に自分のことくらいは良くなりそうです。しかし、なぜか自分のことすら良くならず、生活がままならない。そこで渋沢栄一は気づくのです。

 

 パズるの法則~奇跡は常に2人以上

 

 

『論語と算盤』という本を書くきっかけになったという気づき。「自分の利益ばかり考えるのではなく、他者を思いやることが大事なのだ」という言葉が印象的でした。人が幸せになると、自分も幸せになる。人が幸せになってないと、自分も幸せになれない。幸せの方程式「イコール(=)」の両サイドには、自分と相手を当てはめる公式になってるのかも。自分だけ満たして満足しようとしても、一方だけでは式が成り立たない?

 

単純に、人に喜んでもらえると、それだけで自分も嬉しいですもんね。人生のさいごで後悔するのは、もっと喜んで欲しかった、一緒に楽しい時間を過ごしたかった、そういう気持ちなのかも。

 

 

パズるの法則~奇跡は常に2人以上 / ひすいこたろう, 吉武大輔