Dr.STONEのアニメで化学に興味がわいて、サバイバル本をお取り寄せしました。とくに「硝酸カリウム(KNO3)」が興味深かったです。世界で最初に合成されたのは「西暦1270年」なのですね。
作り方
いくつかの方法がありますので、あなたの手近にあるものに応じて選んでください。
・洞窟で集めたコウモリの糞を丸一日水に漬けて、濾過し、灰汁を加え、煮詰めます。冷えたときにできる長い針のような結晶を回収します。コウモリは紀元前5500万年ごろ進化によって初めて登場したので、人間が生きてる時代ならいつでもいるはずです。
ゼロからつくる科学文明 タイムトラベラーのためのサバイバルガイド
ドクターストーンで重要な役割を果たす「硝酸」も、洞窟のコウモリの糞由来のものでしたよね。なぜ、コウモリの糞でないとダメなのか。気になって調べてみたら、植物に吸収されてしまうらしいので、植物が生えず、雨で流れださない洞窟がポイントだったのだと納得です。「硝酸カリウム」は水溶性なので、水に溶けやすいから滴り落ちてたのですね。
水溶性で、土中に生成した硝酸カリウムは、雨が降ると深層に拡散してしまう。また硝酸カリウムは植物の根から養分として吸収される。このため表層土に硝酸カリウムが蓄積するためには、土中の有機物が豊富で、雨がかからず、植物が生育していないといった条件が揃わなくてはならない。
硝石は古くは、雨の降らない乾燥地帯や、床下や穴蔵など、この条件を満たす環境の地表の土から採取された。
蒸留酒を作るときの蒸留装置の仕組みも紹介されていて、とても興味深いです。塩水から水を作るのと同じ理屈、一度、気化させて作るのですね。
千空がワインを蒸留していた土で作った装置の中身、こうなっていたのですね(^-^)
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ライアン・ノース (著), 吉田三知世 (翻訳)