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読書『教育問答』

 


小学校や中学校の義務教育は、平均を求める制度という話。だから、個性は活かされないとか。均等な教育レベルにもっていくためには、特化されては困るみたいですね。


だから、先生や学校に期待していても幻想に終わるそうな。個性を伸ばせるのは家庭の経済力次第。ちょっと引いた目で見ることができるようになりますね。


この本は、なだいなださんが、教育制度に疑問を持っている女性と口頭でやりとりする問答形式。なので、とても読みやすく、いっきに読み終えてしまいました☆

 

 

 

教育問答 (中公新書 488)

作者:なだ いなだ (著) 

 

 

 

もくじ


はじめに
 自信と責任の関係
 他人のやることが気になる社会


第一章 教育は大切か
 誰のための教育か
 義務教育の二重目的
 合致する時と対立する時
 中学までは必要悪
 修得の年限を区切る愚
 個性とは言うけれども
 学校教育と個性とのパラドックス
 学校は本質的に矛盾をはらむ


第二章 教育戦争
 梯子をとりはずすことの難しさ
 教育による富の再分配は公正か
 予感されてきた戦争の終り
 独学の意味を忘れさせた罪


第三章 学校のあり方について
 職業の誇りを奪った学校
 なぜ地域と生活を無視するのか
 平均点だけはやめたい
 まず選択の原則がまもられること


第四章 先生の役割について
 情熱だけで方法を考えない
 ひかえめな教育者が少ない
 正しい診断には待つことが大切
 学ぶ気持ちを起こさせる先生こそ


第五章 しつけ、この矛盾にみちたもの
 教育としつけは対照的なもの
 しつけは善か悪か
 育て方に関する二つのイデオロギー
 スパルタを経てアテネに至る
 いいしつけも時には傍若無人
 判断力を生かすしつけを
 言葉がすべてではない
 平均をものさしにするうちはまだ子供


第六章 学ぶ主体の確率―学ぶこと、教えられること
 一般論では何もならない
 かりそめの路線であること
 手おくれということはあるか
 主体はどちらにあるのか


あとがき

 

 

 

 

9784121004888