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赤ちゃんに「無視」を行う残酷な実験

 

フレデリック2世が行った赤ちゃんの言語実験。話しかけないで成長したら、子どもはどのような言葉を話すのか。コミュニケーションをとらないでいたら、結果、みんな死んでしまったそうです。「ネグレクト(育児放棄)」を意図的に行われた赤ちゃんのことを思うと、心が苦しくなりました。

 

 

昔、ドイツのフレデリック二世は、生まれてきた赤ちゃんがどのような言語を獲得するのかを観察するため、赤ちゃんの生理的欲求は満たすが、赤ちゃんと関わることを一切しないという実験をしたという。

 

『愛は脳を活性化する』より

 

 

『子育ての大脳生理学 / 著:高木貞敬』から引用されてるくだり。話しかけること、コミュニケーションは命に関わる、心にとって必要なもの。食べ物を食べていても成長できない。親との関係、スキンシップや会話、コミュニケーションの大切さ。「無視」という行為は、とても残酷なこと。本を閉じて、考えさせられたくだりです。

 

2歳の「いやいや期」、3歳の「みてみて期」、承認欲求は生まれたばかりの赤ちゃんのときから始まってるのだと感じました。1歳で言語を覚える赤ちゃん、「話したい」という欲求が一番強い時期なのかも。赤ちゃんにとっての大人の反応、大人にとっての「いいね」以上に嬉しいことなのかも。

 

話しかけても反応がない切なさ。リアクション、レスポンス、何も返ってこない絶望感。調べてみたら、拒否も抵抗もできない赤ちゃんに、大人が繰り返してる。アメリカの大学教授が同じ実験を行っていたそうです。

 

 

その後、アメリカの心理学者ルネ・スピッツ(1887-1974)も、戦争で孤児になった乳児55人に対し、スキンシップを一切行わない実験をしました。

 

結果はフリードリヒ2世の実験結果と同様で、

 

55人中27人が2年以内に死亡。17人が成人前に死んでしまい、残った11人は生き続けましたが、その多くには知的障害や情緒障害が見られたのです。

 

【実話】スキンシップを取らないと、子どもはどうなってしまうのか? | NAOHIRO YODA

 

 

目に見えない心、たわいもない会話でも影響を受けてる。お話するということ、心にとって、とても大切なことなのだと感じました。

 

 

 

愛は脳を活性化する / 松本元