honn blog Diary

watching reading shopping

胃の中で子供を育てるカエル“レオバトラサス”

 

 

『NHKスペシャル 驚異の小宇宙 人体』の映像を見ました。とくに印象的だったのは、「オーストラリアの南東部クーインズランドには自分の子供(オタマジャクシ)を胃の中で育てる蛙がいる」というお話。


名前は、“レオバトラサス(学名)”という蛙で世界で数匹しかいないという。1972年、アデレート大学のM・タイラー教授がジャングルの中の湿地帯で発見したとのこと。

 
“母ガエルが卵を呑みこみ、胃の中でおたまじゃくしを育て子ガエルを口から吐き出す”というのはホント不思議な習性ですね。誕生の瞬間をとらえた写真では、口から子供のカエルが顔を出している。まるでロシアのマトリョーシカのような感じです。

 
“子供のカエル(おたまじゃくし)は、なぜ胃液で溶けないのか?”とても不思議。消化・吸収されない理由は、たんぱく質を溶かす胃液を出す胃そのものが溶けないのと同様に、粘液の層がバリアになっているかららしいですね。

 


ちなみに、このDVDでは、珍しいカエルのトピックスのほか、知らなかったことが盛りだくさんでした。

 

 

 

○ストレスを感じると脳の前頭葉の血流が悪くなる
○薬やアルコールは粘液を溶かして胃に穴をあける(潰瘍)
○傷ついた胃壁はすぐさま修復にとりかかり(1時間)、一週間後にはほぼ元通り。
○腸に入った瞬間に胃酸(酸性)が中和される
○たんぱく質、脂肪、でんぷんに仕分けされる
○脂肪は細胞にすぐさま吸収されリンパ液によって運ばれる
○たんぱく質と糖質は絨毛にとりこまれ、すぐ下を流れる血液で運ばれる

 

 

 

 

NHKスペシャル 驚異の小宇宙 人体 Vol.3「消化吸収の妙~胃・腸~」 [DVD] 

司会進行:小出五郎、タモリ(森田一義)
音楽: 久石譲
語り(ナレーション):山根甚世
詩:谷川俊太郎
題字:山田恵諦
音響効果:後藤伸行

 

 

チャプターメニュー
1.オープニング・テーマ
2.消化器・5億年の進化
3.胃液によって食物の溶ける時間
4.胃の内部~胃小窩~胃液を吹き上げる胃の表面
5.粘液・胃小窩
6.ストレス性の潰瘍
7.アルコール・薬にやられる胃~胃の細胞の修復
8.消化吸収の妙
9.細菌
10.絨毛
11.ミクロ極限・栄養吸収の瞬間
12.ブルガリア人・ルベンさんらの腸内細菌

 

 

[asin:B00008PTC7]