背表紙のタイトルに惹かれて手に取り、帯の紹介文で興味が沸き、目次をパッとみて心をつかまれ、ぱらぱらっと流し読みして購入を決断。その間、わずか数秒でした。衝動買いの最速記録ですね。
作者: 伊藤丈恭,村田善子,出口藍
出会ったときの印象、ひとつひとつの文字が目に飛び込んできたという感じでしょうか。帯の紹介文に書かれていた「なぜ俳優は舞台で緊張しないのか?」「瞬間的緊張」「慢性的緊張」という言葉。もやもやを解決してくれそうな期待感がいっきに膨らみました。
内容は、日常会話のような対談形式で書かれていて、感情に訴えかけてきますね。論理的にだけでなく感情的にも納得できる。350ページ以上あるのですが、最後までいっきに読み終えてしまいました。
それに、線をひきたくなる名言がたくさんありました。とくに、興味深かった言葉を厳選するとこの3つでしょうか。
「心を無理やり操作しようとすると余計な葛藤が生まれ、それまで以上に緊張してしまう」
「一流の気合は力みになれへん気合いやで。心が力むのは二流。身体まで力むのは三流」
「興味のある対象があるから集中できる。集中したら緊張せえへん。つまり緊張をとるために興味のある対象が必要やねん」
「緊張は俳優の職業病」という言葉も印象的。ワクワク楽しく読めてタメになる面白い本です。