岡本太郎さんのエピソードが印象的。人間の脳もコンピューターのように、メモリが足りなくなるのかもしれないですね。キャッシュやデスクトップに、データを詰め込みすぎるとパソコンの動作が重くなるように、頭脳もキャパオーバーですっきりしないのだと感じます。
天才画家・岡本太郎さんは、昨日のことでも、ほとんど覚えていなかったそうです。大切なことを覚えるためには、余計なことは覚えなかったのです。感性を発揮できない人は、物覚えが悪いのではなく、ものを覚えすぎているのです。
いろんなことを覚えてい続けようとすると頭の働きが鈍くなる。記憶力があれば絶対的に「知能が優秀」というわけではなく、相対的に「暗記が得意」ということ。暗記力を捨てて、大切なことだけ覚えた方が創造力は発揮できるのですね。
暗記力と創造力の二つの才能は相殺しあう対極のスキルなんてこともある?すべての能力を手に入ようと欲張ってはいけないと感じました。
作者: 中谷彰宏