では、なすび君は「人は懸賞だけで生きていける」ことを実証したのでしょうか。答えは「ノー」です。
なぜなら(これは既に多くのところで指摘されていますが)応募のために必要だった葉書代、応募コストと比較して、当選で得た商品、賞金などではこのコストをペイできていないから。
つまりは「懸賞に応募するのだったら、そのための葉書代でお米か服でも買った方がまし」というのが、この壮大(?)なプロジェクトの結論だったのです。
電波少年で見たナスビさんの懸賞生活。当選金額の総額が100万円になるまで帰れない…ハガキを書いて賞品を当てるというシンプルな企画でしたが、とても面白かったですね。何が当たるのかワクワク感、当たったときの喜び…「ピンポン♪」とインターホンが鳴るのをあんなんみも待ち望むことなんてないですもんね。
逃げられないように裸で軟禁されたナスビさん。もう二度と懸賞生活はしたくないそうで、もう一度やるくらいなら「100回エレベストに登る」とコメントされているほど過酷な日々だったみたいです。
当時は気にしてなかったのですが、懸賞に応募したハガキってどれくらいの枚数だったのか、ハガキ代はいくらだったのか。調べてみると、1年3ヶ月の間で約6万~7万枚、300万円~400万円くらいかかっているそうです。そんなに書けば、ペンダコや腱鞘炎になりますね。大変なご苦労があったのだと今更ながら痛感してます。
年末ジャンボなど、宝くじ売り場では「10口(3000円)」購入の当せん者さんが一番多いらしいですね。たくさん応募して確率をあげるよりも、できるだけ少ない枚数で当てるのが懸賞の楽しみなの方なのだと感じました。
伏見の光 (編集) asin:9784896340648