数をかぞえるときに使う助数詞の「つ」。「十(とお)」には「つ」が付かないので、お名前の読みが「つなし」さんになるというお話、ずっと気になってます。
なぜ、「つ」が付かないのか。いろいろ資料をお取り寄せ。今日、読んだ書籍によりますと、「十」も元々は「つ」が付いていた可能性があるように感じました。
「つ」は古事記の時代からすでに書物に記されている、日本語の中でも非常に古い助数詞。
かつては「二十つ」と書いて「はたつ」、「五百箇」を「いおつ」と読み、大きな数にも付きましたが、現代の日本語では一から九までの和語数詞にしか付きません。
『「つ」と「個」は同じ?』というコラムの内容。「つ」は抽象的なものを数えるのに便利な言葉らしいですね。「個」を「つ」に言い換えられる場合はあっても、「つ」を「個」に言い換えられない場合があるとのこと。
「二十(はたち)」の読み方、元々は「はたつ」だったというお話。「十(とお)」も「とおつ」だったと考えるのが自然ですよね。
「八つ、九つ、十つ」
「つ」有りで読んでみても、そんなに語呂が悪い感じはしない。音に統一感があってしっくりくるようにも思えます。
逆に、「はたつ」が「はたち」になったように、「とおつ」が「とおち」にならなかったのが不思議。また新たな疑問が増えました(笑)
飯田朝子