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ボケるとは怒ること、触れるだけでも心が和らぐ?

 

幸せホルモン、愛情ホルモン、信頼ホルモンとも呼ばれる脳内物質「オキシトシン」。記憶力の低下防止、認知症の予防に効果的とされる「オキシトシン療法」が気になりました。背中を優しくなでるだけで分泌される脳内ホルモンがあるとのこと。とくに、怒りっぽさ、イライラ、反抗についてのお話が興味深いです。

 

 

「ボケるとは怒ることなり」といわれますが、認知症には怒りん坊症状が多発します。「最近、人が変わったように、すぐ怒り出す」の一言で、認知症の診断も可能になるくらいです。

 

 『人の名前が出てこなくなったときに読む本』より

 

 

以前、認知症の体験談を別の本で読みました。鬼の形相、すごい剣幕で怒る。ちょっとしたことでも、過剰な反応が返ってくる。ご自身の祖母、おばあさまの介護をされてる方のお悩み。手を握る、肩に手を添える、スキンシップで優しくなったというお話が印象的でした。触る、触れる、これもオキシトシンの愛情効果なのかも。

 

そういえば、「痛いの痛いのとんでいけ」と言葉をかけながら、やさしく痛いところを摩ってあげること。手当のおまじないも、気のせいではなくて、脳への刺激を抑制して、痛みを和らげる効果があるらしいですね。

 

 

皮膚(触感)も感覚器官なのだと改めて実感。目(視覚)、耳(聴覚)、鼻(嗅覚)、舌(味覚)と同じように、外界を受信してる五感のひとつ。でも、熱い、冷たい、温かい、寒いといった温感、痛覚を感じるためのセンサーくらいに思ってました。

 

感情や情緒をコントロールしてくれる五感。美しいものを見たときのように、好きな音楽を聴いたときのように、良い香りを嗅いだときのように、美味しいものを食べたときのように、皮膚も同じで、やさしく触れられると心が和らぐ。触れるという皮膚感覚、触感も心に影響してる大切な感覚なのですね。

 

 

 

健康長寿の医者が教える 人の名前が出てこなくなったときに読む本

松原英多