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太陽のしっぽ、食材が和菓子デザインになった理由?

 

プレステ1の「太陽のしっぽ」というゲームソフト。今ちょっとずつ進めて遊んでます。PS2の「THE 原始人」がおもしろかったので、太古の人類がオープンフィールドで狩りをして、自由に冒険できるものがないかと探してました。昨年末にお取り寄せ。

 

 

 

とても古いゲーム。評価を調べてみますと、「バカゲー」「奇ゲー」「クソゲー」と低評価でびっくり。中には「神ゲー」との声もありましたが、一般的には知られてないマイナーゲームみたいですね。私も初めて知りました。クリアの目的は、マンモスを倒して、マンモスの牙で高い塔を作って、太陽の「しっぽ」をつかむというもの。落ちてる食材、デザインが「和菓子」なのが特徴ですね。

 

目的の説明もなく、ゲーム中の会話もなく、何をしてよいのか、どうしたらクリアなのか、ゼロから自分で見つけていく感じ。やれることはシンプルで、落ちてる食材を食べて、動物を狩猟してお肉を持ち帰って、強くなること。人口が増えて、文化レベルがあがると、石→石斧→槍へと武器も強化されていく。ようやくマンモスと戦える状態になりました。

 

目の前に落ちてるものを拾って食べる。動物と出会ったら狩りをして食べる。サーベルタイガーと遭遇したら逃げる。移動する、拾う、戦う、食べる、持ち帰る。難しく頭を使わない分、ゲームの世界に没頭できますね。びっくりしたのは、夜になると、突然、眠ってしまうこと。パタンっと倒れて熟睡してしまいます。

 

原始人たちには寿命があって、命が尽きると、ステータスがそのまま次の原始人に引き継がれる仕様。ゲームオーバーもあるようで、すべての原始人がいなくなくなると続行不能らしい。今のところ大丈夫そうです。食材や武器など、データが欲しくなって、攻略本もお取り寄せしました。住居の変化で集落のランクがわかるのですね。いつのまにか最終段階に到達してたようです。

 

 

 

興味深かったのは、制作秘話の裏話、ディレクター・飯田和敏さんへのインタビュー。和菓子のデザインは、和菓子屋さんに作っっていただいた本物を参考にされてるそうです。

 

 

最初はごく普通の食べ物を描いてたんですよ。でも、面白味がないなぁ、普通だなぁ、って思ってたところに、アクシスというデザインの雑誌をみたら今回ご協力いただいた鶴屋𠮷信さんの和菓子がダァーッとカタログ的に並んでいたんですよね。

 

これ、キレイだなぁと思って、使いたいんですけど、ってお願いしたら、「かめへんよ」と言ってくれて、創業300年にもなる老舗なんですけど。

 

太陽のしっぽ 公式ガイドブック―原始時代の歩き方 (Artdink official books)

 

 

美味しい和菓子ほど、能力高めにアップするように設定されてるとのこと。原始人に和菓子。ありえない組み合わせ、発想がとてもおもしろい。ゲームクリエイターさんの感性を刺激したお菓子。鶴屋𠮷信さんの和菓子、調べてみたらホント美味しそうです。

 

 

 

和菓子って、よくよく見ると、「食欲」を満たすだけではない特別感がありますね。一口サイズの小ぶりな量、見た目のかわいらしさ、食べるのがもったいない美しさ。食べるためだけには作られてない感じでしょうか。太陽のしっぽ、能力アップのためだけにむさぼり食べてると、背徳感がありますね(^^;