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教会が爆発、聖歌隊15人全員がたまたま遅刻して助かった奇跡

 

宝くじが当たった人にとっては奇跡的な出来事、すごい低い確率での当せんに運命を感じる。でも、運営する側からすると、毎回、誰かには当たる1枚。ランダム理論のくだりが興味深いです。

 

 

一 「絶対に起こらない」ということは何もなく、あらゆることは起こり得る

二 起こり得ることは、必ずいつか起こる

 

あらゆる出来事は、それがたとえどんなことでも、長い長い時間のうちには、遅かれ早かれ、必ず誰かの身に起きるのだ。とんでもない偶然の一致もあるし、複数の出来事がとても偶然と思えない「できすぎ」の順序で続けて起きることもある。

 

そういう、起きる確率が極めて低そうなことが起きれば、当事者は間違いなく、何か神秘的な、超自然的な力がはたらいていたのでは、と言い始める人も多いだろう。「こんなことが偶然で起きるはずはない」というわけだ。

 

「ツキ」の科学 運をコントロールする技術

 

 

昔、全然違う場所で知り合った友人が、「私の友人と友達だった」ということが一時期に重なりました。バイト先だったり、学校だったり、関係ない場所で共通の友人。まるで運命のような出会い、偶然にしてはできすぎてる巡りあわせ、回数が増えるほど、不思議なご縁のようなものを感じました。この本によりますと、「運」はクモの巣のようなもので、網が広がればそれだけ確率が上がるとのこと。たまたまでも起こり得るというお話が印象的です。

 

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昔、友人から聞いた「偶然」のお話を思い出しました。友人の父親のお話で、会社の同僚が医者を目指すために仕事を辞めた。何十年も経って、友人の父親が盲腸の手術することになった。そのとき、執刀医だったのは会社を辞めた同僚の方だったそうです。引越しをしていて、全然違う土地での偶然の再会。患者と医者、病室で再会したお二人、互いに驚きあったそうですね。素敵な偶然、こういったお話が好きです。

 

 

「ツキ」の科学 運をコントロールする技術

マックス・ギュンター, 夏目大

 

この本で紹介されている15人の聖歌隊のお話、背筋がゾクゾクっとしました。合唱の練習、遅刻者ゼロで時間厳守に厳しいグループ活動。なのに、その日だけはたまたま15人全員が遅刻。男女それぞれ理由は違っていて、みんな遅刻で7時半に誰も教会にいなかったそうです。その時間に、教会のボイラーが爆発して教会が崩れ落ちたとのこと。誰も犠牲者がでなかった奇跡の遅刻、タイミングよすぎて怖いですよね。

 

たまたま15人全員が遅刻した日に、たまたま教会が大爆発。おかげで、みんな命が助かった。まるで遅刻させるために起こったような個々人の出来事、日常起こり得る些細なトラブルでの遅刻。何か不思議な力で助けられたような、神秘的な出来事に感じますね。サイコロ15個同時に振って、全部1の目がでた瞬間に、テーブルが壊れるような感じでしょうか。とても興味深いです。

 

このエピソード、テレビ番組の「アンビリバボー」で紹介されてたのですね。崩落した教会に集まってきた聖歌隊メンバー15人。最後に遅れて現れた牧師さん。遅刻の理由は、時計が10分遅れていたみたいです。15人全員が遅刻、たまたま遅れてくる確率は1000兆分の1の確率とのこと。神様って本当にいるのかも。

 

聖歌隊に起きた奇跡(アンビリバボー)

 

続いて紹介されていたエピソード。旅行者がたまたま泊まったホテルに、自分宛の手紙が届いたというお話もびっくりです。宿泊予約してたわけもなく、たまたま泊まって、どの部屋かも知らなかったご本人さま。自分の名前、部屋番号が一致しているお手紙が届いたら驚きますよね。お手紙の謎は、前のお客さんも同姓同名で、その人に宛てたお手紙だったとのこと。同じ名前の別人が続いて同じ部屋にチェックインする偶然。「なくはない」と書かれていますが、驚きの確率ですよね。