honn blog Diary

watching reading shopping

吉作落としの傾山、日本昔ばなしのトラウマ回


日本昔ばなしさんのトラウマ回。当時、土曜日放送のアニメ番組、毎週かかさず見ていたわけではなくて年に数回くらい。たまたま見たのがトラウマ回なので、昔話は怖いものという印象が強いです。「吉作落とし」と「ネズミ観音さま」の二つ、ほかのお話は忘れても、この2話だけは映像を鮮明に覚えてて、生涯忘れられないかも。

 

 

ちょっと前にになりますが、赤江珠緒さんのラジオ「たまむすび」でカンニング竹山さんがゲスト回のときのこと。「吉作落とし」の話題になりました。リスナーさんからのメールで、「崖から降りられなくなった男のお話」「結末をみることができなかったので気になってる」といったお便りから、生放送中にアニメの詳細を募集。タイトルは忘れてましたが、話の内容を聞いて私も「吉作落とし」のことを思い浮かべました。

 

 

断崖絶壁でイワタケ取りを生業にしてる若者。崖で休もうと、ぶらさがってる綱から手を放して、戻ろうと思ったらひもに手が届かない。木の葉のように落ちる小石、あんな風にふわりと飛べたら着地できるのでは?と飛び降りるお話。気になって調べてみたら、大分県大野郡緒方町のお話なのですね。民話をおさめた本をお取り寄せしました。

 

 

子どものときは漠然と、どことも知れない山だと思ってましたが、実際にあるのですね。「傾山(かたむきやま)」という名前らしく、本に写真が掲載されてました。こんな高いところで、登れず降りられず、救いなんてないですね。

 

 

ネット検索してみると、とても険しい山。普通には登山できない、入山できない山みたいです。傾山は見晴らしがよくて、休憩中の吉作さんも山々周辺の広大な大地、素敵な景色をのんびり楽しまれていたのかも。

 

ほんと天国から地獄、ヒモが届かないと知ったときの絶望感、心臓のバクバク、後悔の念、もしも自分だったら……と、よりリアルに共感です。時間は不可逆で、命にかかわるとりかえしのつかないことって、ちょっとした気のゆるみなのだと痛感しました。危険なことなのに、怖さに慣れてしまう。その結果の選択、自分で選んで、まるで罠にはまったような結末……人生はときに残酷(T-T)

 

大分の伝説 

大分県小学校教育研究会国語部会