なぜ、縄文人は塩を作ったのか。問題提起からはじまった縄文塩づくりの後編。狩猟生活で肉食をしていれば、血液や骨髄から塩分は確保できてるらしいですね。生命維持に必要な塩分、調べてみたら、動物もお塩を欲してると知って驚きました。自然界に塩味、味付けという概念なんてないですもんね。
肉食動物は血肉で塩分摂取。では、草食動物はどうやって塩分を獲得しているのか気になりました。草食動物たちは「塩舐め場」を求めて行動してるらしいですね。家畜にも塩を与えてるという記事、とても興味深いです。
ライオンなどの肉食動物が塩を欲しがらないのは、獲物となる動物の肉にナトリウムが多く含まれているため、あえて塩分を摂取する必要がないからです。
塩は生物の繁殖に深く関わっており、アフリカ象の生息数とその土地の塩分濃度を調べたところ、繁殖率が高いという報告があります。
家畜の場合は、必要な塩分を充分摂らないと子を産まなくなり、順調に育たないため、牧畜には、ミネラルを含んだ自然海塩や岩塩を餌に混ぜて与えています。
先日、「ハナタカ優越館」さんにご出演の中野瑞樹さん。2009年9月から11年ちょっと、フルーツだけ食べて生活してるというフルーツマニアさん。水もお茶も飲まず、果物だけを食べて生活してたら、スネ毛がなくなったとのお話が印象的でした。「死んだら体を調べて役立ててくれ」との遺言、そこまで徹底したストイックな生活習慣、すごすぎますね。
フルーツだけにこだわってる中野さんも、塩分を摂取するために、果物の皮で作ったぬか漬けを食べてるそうです。生フルーツだけでは塩分不足、果物だけでは生活ができないことを身をもって実証されてますね。ちなみに、スタジオでは糖分とりすぎを心配されてましたが、糖尿病などの疾患はないとのこと。人体は、果物と塩分があれば生きていけるのだと驚きです。
目がテンさんによりますと、獲物の血や肉から塩分は足りていた縄文人。味覚が発達してたらしく、美味しく食べるために塩を作っていたとの結論、グルメ嗜好の産物だったのですね。そういえば、大航海時代では、胡椒は金と同じ重さで取引されていたほど貴重なもの、スパイスを求めて危険な海を渡ったことを考えると、手間ひまかけてもお塩を求めるのも納得ですね。ドラクエ3のポルトガの王様、黒コショウが懐かしい(笑)
土器づくりだけで6週間。ようやく塩づくりの後編。1週間乾燥させたアマモを焼いて灰にする。灰を製塩土器に入れて400度まで加熱。そこに海水を少しずつ入れていく。すると、水面のフチに丸く塩が付着。土器の外側にも、染み出した海水が蒸発して、表面に塩が付着。海水だけを沸騰させて蒸発させるよりも、塩の付着が偏ってまとまりができて、取りやすいらしいですね。でも、逆に小粒な結晶ができやすくて、しょっぱいお塩になるとのこと。
塩味は塩水の味。美味しいお塩は、口の中の水分でほどよく溶ける。小粒の塩が塩辛いのは、すぐ溶けて量が多すぎるからなのですね。現代のお塩は。大粒だからまろやかに感じるとのこと。今回の縄文企画、一番馴染のある調味料、お塩のことが学べてとても勉強になりました(^-^)
所さんの目がテン!
人類はこう作った!縄文塩の科学 後編
日テレ 6月20日(日)放送
▽現代科学の原点である昔の技術を再現する「人類はこう作った!」塩作り完結編▽ヨーロッパ企画・石田剛太が縄文時代の塩を当時の技術で再現!▽塩作り用の土器作り、アマモ集めを経て、いよいよ製塩へ▽大量のアマモの灰が塩作りに必要な理由とは▽ひたすら海水を煮詰める過酷な作業▽縄文時代の塩はどんな味?縄文人が塩を求めた理由とは
出演
所ジョージ, 石田剛太, 佐藤真知子
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