honn blog Diary

watching reading shopping

縄文塩を作る前編、製塩土器の作り方 / 所さんの目がテン

 

日本には岩塩がなくて、海水から塩をつくる技術が発達したというお話。縄文時代のお塩、縄文塩をつくる、先週放送の目がテンさんがおもしろいです。ゼロからつくる塩づくり、今回も石田剛太(ヨーロッパ企画)さんがご活躍。科学の里も楽しみですが、縄文時代も楽しみなシリーズ、丸木舟の回から5ヶ月、どれも時間がかかる再現プロジェクトですよね。

 

 

所さんの目がテン!

人類はこう作った!縄文塩の科学 前編

日テレ 6月13日(日)放送

 

▽現代科学の原点である昔の技術を再現する企画「人類はこう作った!」塩作り編▽ヨーロッパ企画・石田剛太が縄文時代の塩作りを再現!▽岩塩がとれない日本で塩はどのように作られたのか▽塩作りには土器が必要…ということで縄文土器から手作り▽当時の塩に必要だった海草を求めて東京湾に▽土器の焼成でハプニング!無事に土器は焼けるのか

 

出演

所ジョージ, 佐藤真知子, 石田剛太 

 

所さんの目がテン!|民放公式テレビポータル「TVer(ティーバー)」 - 無料で動画見放題

 

 

茨城県の上高津貝塚、縄文時代の終わり頃に住んでいたとされる貝塚。塩づくり専用の土器が完全な形で残ってるそうで、有名な貝塚とのこと。霞ヶ浦は縄文時代は海だった、学芸員の亀井翼さんの説明がわかりやすかったです。

 

貴重な製塩土器の映像、教科書で知ってる縄文土器とちがって模様がない、とてもシンプルなデザイン。塩をつくると1回でダメになってしまう、使い捨てになってしまうから、デザインを凝らなかった説に納得。底が尖ってるのは、砂浜にさして置いたから、合理的な発想が興味深い。

 

土器作成の実演指導は「上高津貝塚土器づくりの会」会長の小野村佳夫さん。土器の材料となる粘結力のある粘土、なかなか手に入らないそうですね。そのままコネて形を作るのではなくて、乾燥させて、粉々にして、ふるいにかけて、砂と混ぜて、と段取りがたくさんあって、手間がかかってる。丈夫な土器を作るための下準備が印象的。

 

水分を均一に混ぜていく手際、寝かせた方が滑らかになる感じ、おうどん、おそばを作るのに似てますね。土器を作る工程、縄文パンを作る技術に応用したのかも。土器が先か、パンが先か、ちょっと気になりました。順番的には、土器があったから、粉末を入れることができたと考えるのが自然でしょうか。

 

土器の整形、先にすり鉢状の底を作って、ヒモ状にした粘土を足していく。上にいくほど口が大きくなる形状、ろくろがなくても美しくできるのですね。現在の陶芸技術にもある「ひもづくり」という技法らしい。しっかり整えないとひび割れの原因、熟練の技術が必要とのこと。

 

塩づくりの材料、縄文時代の塩づくりを研究されてる「阿部芳郎先生(明治大学文学部教授)」のによりますと、海でとれる海草の「アマモ」に付着する「ウズマキゴカイ」の殻が焼けた状態で大量に発掘されてるそうですね。なので、「アマモ」が使われていた可能性が高いとのお話。アマモは次週の後編に使うみたいです。

 

土器、遠火で熱にならしてから熾火の上で焼く、最後に炎でつつんで焼き上げ。竈門でなくてもしっかり焼けるのですね。とても美しい仕上がり。石田さんの土器は、焼く前に乾燥の段階でバラバラになってとても残念。後編はいよいよ塩づくりスタート、明日の放送が楽しみです(^-^)