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無料配送の魅力、無料のためにもう1冊買う心理

 

フランスのアマゾン(amazon.com)さんでは、最初、配送料無料ではなくて、配送料金を「1フラン(20円)」に設定していたそうですね。1フランをやめて、無料にしたら、売上が劇的に伸びたというお話が興味深いです。商品代金にのっかるコスト、1フラン(20円)でも嫌なものなのですね。

 

 

数年前、アマゾン(Amazon.com)は一定額以上の注文をすると無料配送になるサービスをはじめた。たとえば、16ドル95セントの本を一冊買うと、3ドル95セントの配送料がかかる。ところが、もう一冊本を買って合計が31ドル90セントだと、配送料が無料!になる。

 

人によっては(わたし自身の経験談でもあるのだが)、二冊目はべつに欲しい本ではないのに、無料!配送があまりに魅力的で、これを得たいがために追加の本の代金を払うのを厭わない。

 

(中略)

 

フランス支社は、一定額以上の注文で配送料を無料!にするのではなく、1フランにしたのだ。たった1フラン―20円程度だ。無料!と大してちがわないように思えるが、これが大ちがいだ。現に、アマゾンがフランスでの販売促進に無料配送を加えたところ、ほかの国と同じように売り上げが劇的に伸びた。

 

 予想どおりに不合理―行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」

 

 

文章の「無料!」が太文字&びっくりマークで強調されてるのがおもしろい。配送料についての考察。1500円の本1冊だと、350円の配送料を足して総額1850円。1500円の本を2冊買ったら、3000円で配送料無料だけれど、総額3000円。お支払いする金額を単純に比較したら、1850円の方が断然お安いですよね。

 

お目当てにプラスしてもう1冊、最初から買うつもりでしたら、とてもお得。でも、配送料を無料にするために2冊購入してしまう心理、配送料を払うくらいならもう1冊買うとの判断、得するために損してるのかもしれないですね。もちろん、本2冊が手元に届くのですから、お金と書籍の等価交換で損はしてないのですけれど、買うつもりがないのに買うという選択、よくよく考えると余計な出費なのかも。

 

私は、漫画本を全巻まとめて買うとき、コミックセットがお安いので、よく駿河屋さんを利用しています。総額1500円を越えれば送料無料。でも、5000円以下ですと、送料とは別に「通信販売手数料(216円)」がプラスされる料金システム。どうせならと、あれこれ欲しいものを探して、できるだけ5000円単位でお買い物してます。私も「無料」の誘惑に弱いのだと実感(^^;

 

 1,500円以上のお買い上げで送料無料!通販ショップの駿河屋

 

一番お世話になってるのはゲームソフトで、DSやPSなど、現在では中古でしか手に入らないものが豊富で嬉しい。難点は、お取引に時間がかかること。購入確定してから手元に商品が到着するまで、かなりお時間がかかる印象です。

 

即日配送&翌日到着の便利さに慣れてる方ですと、遅すぎるを通り越して、本当に来るのか心配になるレベルでしょうか。急がないものをお取り寄せしているので、時間がかかるものだと割りきって、私は気長に待ってます(^-^)

 

5000円でまとめ買いをするために、欲しいものをストック。読みたい漫画、遊びたいゲーム、自分の欲望リストを作るのが楽しみにもなってますね。商品が届いたときに、欲しかったものがたくさん詰まっていると、宝箱を開けるようなワクワク感が心地良い。

 

一度だけまとめ買いせずに、手数料をお支払いして買ったこともあるのですが、なんかモヤモヤ。手数料の料金分、何か買えたのにって気持ちになりました。これからもずっと、無料配送の虜です(笑)

 

 

予想どおりに不合理―行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」

ダン・アリエリー, 熊谷淳子