競輪の映画。「もがけ、もがけ」と叫ぶ鬼教官。競輪学校での過酷なトレーニングがおもしろい。教官役の西原誠吾さん目当てで見ました。叱咤9割、激励1割な鬼教官。プロ意識のかたまり。指導は怖いけれど、本当は優しい。とても印象的な役柄でした。
劇団「パラドックス定数」さん所属の西原さん。悪徳刑事など、悪い男の演技が魅力の俳優さんですね。とくに、お声が特徴的でしょうか。お芝居の空間ですと、声の振動まで感じられるような不思議なボイスです。
出演：安部賢一, 福山翔大, 林田麻里, 船崎良, 森崎健吾, 伊藤公一, 吉澤尚吾, 西原誠吾, 博多華丸, モロ師岡
監督：江口カン / 脚本：金沢知樹
ストーリーは、戦力外通告を受けたプロ野球選手のお話。落ち目からスタートする物語。戦力外になるまでは順風満帆。家族、仕事、名声。欲しいものは何でも手に入る幸せな人生だったのかも。描写されていない部分が気になりました。
ちなみに、主演の安部賢一さんは、この映画のオーディションで2度落とされたそうですね。
安倍賢一はかつて高校球児でしたが、肩の故障で野球選手という将来をあきらめ、また競輪選手に再起をかけますが、試験のレースタイムが足りずにスポーツ選手としての人生をあきらめます。
そして40歳まで鳴かず飛ばずの役者、安部賢一の経歴とほとんど重なる役柄だからです。
映画『ガチ星』あらすじネタバレと感想。結末まで安部賢一の熱演と江口カン監督の演出が光る
野球と競輪の経験者。ホント、この作品のために歩んできたような人生ですね。パッケージを見ての第一印象は、木村祐一さんや佐藤二朗さんに似ている感じ。視聴後は、浅野忠信さん寄りなストイックでカッコイイ雰囲気に感じました。
別記：漫画「弱虫ペダル」が実写映画化。8月14日から劇場公開されますね。種目は違いますが、同じ自転車競技で楽しみなスポーツ作品です。
