化石記録によると、とても多くの種が絶滅していたことがわかるそうですね。5億年の間に、大量絶滅が発生したタイミングが5回もある、とても興味深いお話です。
5回の大量絶滅が、過去5億年間の化石記録により明らかになっている(図25.17)
掲載されている表によると、最後に起こったのが恐竜絶滅のタイミング。中生代と新生代の境目、恐竜がいなくなった分岐点ですよね。
地球で最大サイズ、最強の恐竜たちが消滅。種は鳥類として残っているそうですが、巨大生物の最盛期がどのように終焉を迎えたのか、どのような原因で絶滅したのか。今のところ、イリジウムを根拠とした小惑星や彗星の落下、巨大隕石の衝突説が有力みたいです。
とくに気になったのが、それまで強かった生物が大量絶滅して、今まで弱かった生物にチャンスが訪れているという歴史。「非常に多くの種を失うことにより、生物の新たな群が増殖する適応放散」しているらしいです。
新たな繁栄まで500万年から1000万年かかるそうですが、5回の大量絶滅がなかったら、人類の時代はなかったのかもしれないですね。
池内昌彦 伊藤元己, 箸本春樹, 道上達男