honn blog Diary

watching reading shopping

どっちも選べないで死ぬビュリダンのロバ

 

選択肢の二択。どちらも同じメリット・デメリットだと、どちらも選べない。「ビュリダンのロバ」という譬え話がおもしろいですね。草があるのに食べずに餓死。どっちの草を食べるか、決断するための決定打がなかったロバのお話です。生死にかかわる大問題ほど、気軽に選べなくなる感じ、なんとなくわかる気がします。

 

 

ロバはなぜ死んだ

 

A 乾草の山を目の前にしながらロバが飢え死にしたという話があるね。

 

B うん。同じ大きさの乾草の山が同じ距離にあるので、どっちを食べようかと迷っているうちに決断がつかず、とうとう死んでしまった、という話だろう。

 

 新物理の散歩道 第1集 (自然選書)

 

 

私のは、重要な問題ではないのですが、読書で痛感してました。どっちも読みたいから、どっちも読み始められない。どっちか1冊決めればいいのに、決めることを拒む心理が働く。

 

数年前、「タイミング重視」という基準ができてからは迷わなくなりました。テレビやニュースなど、関連の出来事で興味が再燃したときに読むというルール。とりえあえず気になった本を買うというスタイルなので、保留の蔵書が増えてしまいましたが、とても楽しく読めてます。「買い時」と「読み時」の二度のタイミング、寝かして熟成させる読書週間。タイミングを逃した本は、新しい本と出会うために、年末にまとめて棚卸してます。

 

 

読書では克服できた「ビュリダンのロバ」状態。今度は映像で苦しんでます。テレビだけでなく、ネットの見逃し配信でも無料動画が見られるようになって、見たいものが急増。

 

ギャオさんでは映画。アベマTVさんではアニメ。ティーバーさんではテレビ番組。楽しいものがたくさんあってワクワク。でも、たくさんありすぎて、どれも見たいのに見る時間がない。しかも、配信期間が決まってるので、期限切れで見られなくなってしまう。保留しておいて後で見るという「タイミングルール」が使えず困ってます(^^;

 

何かを克服しても、別の何かで「ビュリダンのロバ」になる。読書の前は、ゲームでした。遊びたいゲームソフト、古いゲームをたくさん買ったために、どれも遊べず、結局まとめ売り。数百円で手に入る中古の気軽さで、あれもこれもと欲がでました。ゲームに関しては「遊び終わってから次のソフトを買う」というルールで克服。見ると欲しくなるので、ゲームの棚は見ないようにしてます(笑)

 

 

新物理の散歩道 第1集 / ロンゲルギスト, 高橋秀俊