honn blog Diary

watching reading shopping

道具が目的、使う理由を探してる? / DVD ビューティフル・サンデイ

 

20年前の堺雅人さん。今よりもほっそりで、中性的な雰囲気。演劇のDVDを再視聴しました。出演者3人だけのお芝居。男二人住まいのマンションが舞台。前に住んでいたと言う女性が部屋に現れて、ちょっと非日常な一日がはじまる。長野里美さん、小須田康人さん、堺雅人さん、三人のドタバタコメディがおもしろいです。

 

f:id:hann3:20200728090658j:plain

 

小須田さん演じるアナログ派男性のこだわり。携帯電話をもたず、固定電話に留守電もつけない。その理由を説明してる堺さんのセリフが印象的でした。

 

 

人間、便利な生活に慣れすぎると、自分が思っている以上のことを言ったりしたりするから嫌なんだって。

 

メールを書くぐらいなら、手紙を書くし、電話をするくらいなら、会いに行く。会うのがめんどくさいと思っときは、電話をする用もないってことなんだって。

 

ビューティフル・サンデイ【DVD】

 

 

ちなみに、音響CD付の台本も持ってます(笑)

 

f:id:hann3:20200728111619j:plain

 

道具がどんどん便利になって、手段と目的が逆転、道具に使われてるのかも。メールやLINE、ツイッターやフェイスブック。道具を使いたいから、使う理由を探してる?

 

メールはメール、手紙は手紙、電話は電話。それぞれ別個に感じていました。そもそも、会えない代わりの手段。目的は同じということ、忘れてました。会うのが面倒なら、手紙もメールも必要ない。会えないから、会いたいから、何かでつながりたい。そのための道具ですもんね。

 

「つながっている」という錯覚。「つなげている」というごまかし。手軽な方法で感じるつながりが、他者との距離感をマヒさせてる。「会いたい」という思いを薄めてる。LINEで言うと希薄な既読でしょうか。既読のための既読、相手を傷つけない、自分が傷つかないための既読。ワンシーンの中の一言、前回はスルーしてましたが、今回、心に刺さりました。

 

 

ビューティフル・サンデイ【DVD】

出演:長野里美, 小須田康人, 堺雅人

作:中谷まゆみ / 演出:板垣恭一 / 作曲・演奏:北村紀子

会場:東京六本木 俳優座劇場 / 収録:2000年2月

 

別記:ドラマ「半沢直樹」の2ndシーズンがはじまりましたね。CMでも堺さんご出演のコマーシャルが増えて、ちょっとした堺さんフェスティバル。最近、スーツ姿の宮田さんを「ニュースな会」で見るたび、堺さんの半沢を思い出していました。キスマイの宮田俊哉さん、ほんとそっくり。笑ったときの細目、目尻の雰囲気がとても似ていらっしゃいますね。