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虻(あぶ)と蜂(はち)を逃したのは蜘蛛?

 

どちらも得ようと欲張って、どちらも得られないという意味の言葉。「二兎を追う者は一兎をも得ず」の方が有名で、パッと思い浮かぶのはこちらですね。「虻蜂取らず(あぶはちとらず)」の方は語呂がよいので、意味をよく知らずに響きだけ覚えてました。みんはやさんのクイズ、正解率50%の問題です。

 

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二兎のウサギを追ったのは、食べるための狩りをなんとなくイメージ。でも、虻と蜂を取ろうとしたのはなぜなのか。主体は誰なのか。言葉が簡潔すぎてイメージしづらいですよね。気になったので調べてみたら、クモの巣にかかった虻と蜂を狙う蜘蛛のお話でした。

 

虻蜂取らず - 語源由来辞典

 

語順どおりに、虻(あぶ)が最初に捕まって、続いて蜂(はち)も捕まった。虻を食べようとしたクモが蜂へと心変わり。でも、虻が逃げようとしたので、虻へと心変わり。

 

的を絞れずにあっちこっちウロウロ。結局、二匹とも逃げられてしまう。ひとつに専念できないために、両方とも失敗するたとえ。捕食者の蜘蛛がチャンスを逃した感じ、「虻蜂取らず」の喪失感を思うと興味深いです。

 

そもそも、虻だけだったら迷いもなく確実に食べられましたもんね。蜂も得られたことで迷いが生まれてしまう。「最初に捕まえた方から食べる」あるいは「新しく捕まえた方から食べる」といったマイルールがあれば、迷わなかったのかも。判断や決断を悩む時間が、チャンスを逃す要因ですね。

 

先日、無料動画で見られるドラマが多過ぎて、虻蜂取らずになりました。最初に見つけたドラマ、次に見つけたドラマ。全話配信の期限が同じ、時間制限のタイミングが同じだったので決められず。どちらも同じくらい見たかったので、迷って保留。結局、両方とも見逃しました(T-T)

 

マイルールを決めておけばよかったです。部屋の掃除と同じですね。見つけた順番で片付ける。でないと、どこも手付かずになる。全部はできない、全部は見られないと諦める。優先順位が決められないときの判断、頭を使わない決断を準備しておくこと。見る見ない、買う買わない、やるやらない、悩む時間の損切ルール。迷ってる時間、迷ってる労力を減らしたいと思いました(^-^)