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漫画 All You Need Is Kill(オール・ユー・ニード・イズ・キル)/ 桜坂洋 小畑健

 

トム・クルーズさん主演で実写化された映画「All You Need Is Kill」の原作。全二巻で完結の短いお話ですが、凝縮された面白さがありますね。

 

All You Need Is Kill

原作:桜坂洋
漫画:小畑健

 

内容は「死ぬと出撃前に戻ってループ」するというタイムリープもの。死ぬと全てリセットされるので、鍛えた肉体は元に戻ってしまう。けれど、記憶はそのままなので、経験の蓄積で戦闘のスペシャリストになっていく展開。

失敗を重ねて成功へと一歩一歩近づく…究極の「トライアンドエラー(試行錯誤)」ですよね。作品中では「斬りおぼえる」という表現をされていて、どんなに練習を重ねても実戦で斬り合わなければ本当の戦い方は身に付かないといったセリフが印象的。

 

 

脳の奥底にあるスイッチを入れれば、一秒は、映画のフィルムのようにコマ送りで分割できる。現実世界にいま映写されているコマから十コマ先の映像を予測し、対策を立て、最善の状態に。それらすべてを無意識のレベルでやる。


無限に切り刻まれた時間の存在を知らぬ人間は、戦場ではアテにならない。

 

『All You Need Is Kill 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)』より

 

 

「1秒を分割する(やれることを増やす)」というくだり。時間を増やすのではなく、同じ時間内で認識できることを増やすという発想が興味深い。

 

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天才と呼ばれている人たちは、一度に多くのことを意識できる…脳の処理速度(最適化&効率化)が違うのだと感じました。運動・スポーツに留まらず、あらゆる勝負事は「1秒という刹那の瞬間、短時間にどれだけのことができているか」で優劣がきまるのかもしれないですね。