作者:山下吏良(海自1尉・臨床心理士)
うつ病、自殺者…海上自衛隊隊員の精神衛生面という切り込み口(視点)が興味深い本です。とくに、自殺発生率が一般社会の成人男子の平均よりも高いということが印象的です。
帯紹介文に「海自の現実を白日に晒す本書は、海上自衛隊にとって両刃の剣である(佐世保地方総監)」とありましたが、自分自身を斬る刃の方が強い諸刃に感じます。
こんなに大変だとは…事実を知っていたら入らないレベルの内容、自衛隊に入隊したいという希望者が減ってしまような感じでした。
もくじ
序章 事故の第一報
第1章 海自になぜ自殺者が多いのか
第2章 女子アナの私が自衛隊に入った理由(わけ)
第3章 入ってびっくり自衛隊ライフ
第4章 メンタルヘルスの最前線へ
第5章 日課は超多忙
第6章 臨床心理士の役割
第7章 アフターケアの難しさ
第8章 心の病とどう付き合うか
巻末レポート うつ病とは何か―海上自衛隊医官・角田智哉