もしも道具がなかったら。食料がなかったら。知識と経験を頼りに森をめざして、大自然の中でサバイバル生活に挑む3人の男たち。
気軽なアウトドア、宝探しの冒険旅行ではなく、サバイバルすることが目的。過酷な条件で3週間生き残る。事故やトラブルではなく、自ら危険な状況に追い込む設定が興味深いです。
出演: シェーン・ディーン, スレイド・ホール, キャヴィン・グレイ・シュナイダー, ロザリー・マイケルズ, パトリシア・アスキュー
監督: ローズ
前半は、サバイバルテクニックが満載ですね。
必需品は「ナイフ」と「ペットボトルの容器(水)」
時計の短針で南を見つける方法
夕日で(3本の木の枝を使って)東西を判別する方法
草でロープを編むやり方
サポテンの水分は毒なので飲んではいけない
水の作り方
猪を狩るための罠の設置
どれも勉強になることばかり。「サボテンは水分のかたまり」という話を聞いたことがあるのですが、果汁を飲んではいけないのですね。毒性のあるサボテンもあるみたいです。
一番興味深かったのは、太陽でできる影を使って方角(東西)を見つける方法。影の移動によって、東と西に一本ずつ枝が立つので、北がわかる。とても便利な方法ですね。
北を探してる
まず棒を立てて 影を見る
次にもう1本 影の中に立て
太陽が西へ動いていくから20分ほど待つ
20分後 影にもう一本棒を立てる
それで西と東がわかる
ただ残念なのは、この作品の方向性。大自然の恐怖はあまり感じず、人間同士の争いがメインでした。なぜか、追う側追われる側、1対1のリアル鬼ごっこが始まる。逃走と追跡、よくわからない展開にびっくり。
最終的には、サスペンスやサイコホラーな感じに脱線。まったく話が通じない。何をしてくるのかわからない精神的な恐怖。人間の狂気が描写されてますね。レビューでは評価が低い作品。後味が悪い映画という意味では好きな内容。登場人物がほぼ3人だけでしたが、飽きずに最後まで楽しめました。