忍者は敵に捕まったときのためにどんな物事でもメモをせずに、けれど、正確に味方に伝えることができたそうですね。忍術使いの法のくだりが印象的。忍者の記憶術、とても興味深いです。
忍術の秘伝の中に「不忘の術」 というのがあります。
(中略)
そこで、報告すべき事を忘れずに、また一つも漏らさずに報告するために、指をひろげて、その一本一本に傷をつけるという方法を考案しました。実際に傷をつけずに、つけたと仮定してもよろしい。
(中略)
私の記憶術は、以上のいろいろな記憶法のうち、最後の「忍術使いの法」の原理を発展せしめたものですから、「記憶術」というより、「不忘術」と申した方が適切であるかもしれません。
記憶術の達人 渡辺剛彰さん。すぐに覚えられる、いつまでも忘れない、いつでも思い出せる。記憶術の秘密、脳の使い方は、忍術なのですね。痛み、苦痛、苦労。辛いことって忘れない。実感として納得です。
たしかに、ケガをしたときの傷あとを見れば、そのときのエピソードを思い出すことができますね。いつ、どこで、どんな風に、どのようなケガをしたか。痛みとともに事細かに記憶を再生できました。「臥薪嘗胆」って実践的な記憶術だったのですね。
中学校の同級生が行っていた勉強法。テスト勉強の一夜漬けで、簡単に教科書を覚える方法、体験談を思い出しました。「筋肉トレーニングをしながら覚えると忘れない」というもの。
運動大好き。体育会系の人。友人にとっては、腹筋、背筋、腕立ふせ、スクワットなど、それぞれの部位(筋肉痛や力感)と関連付けることが一番覚えやすかったのかも。私も試しにやってみましたが、すぐに疲れてしまって、勉強どころではありませんでした(笑)
渡辺剛彰