記憶の極意は、「覚えないこと」です。「覚えるから、忘れる」「覚えなければ、忘れない」。
(中略)
より正確にいいますと、「覚えなくてもいいことまで覚えるから、全て忘れる」のです。
(中略)
記憶を効率よくするためには、その思い出すきっかけだけを正確に覚えることです。
薔薇(ばら)、鬱(うつ)、醤油(しょうゆ)、霹靂(へきれき)など…耳では聞きなれていて、スマホやパソコンで文字入力(変換)すれば分かる漢字って多いですよね。
普段使わない言葉だけに、わざわざ覚えようともしませんし、画数が多くて自分で書くには抵抗がありますね。いざボールペンやえんぴつで文字として書こうとすると、漢字のイメージがあやふやなことに気づく文字たち。
そんな難しい漢字もパッと覚えられてしまうコツ。それは「余計なことまで覚えない」というちょっと変わった記憶術。全体を覚えようとしない方が、逆に全体を覚えられるという着眼点が素晴らしく、“一番難しいと感じる漢字の一部分に丸をつけるだけ”という簡単な方法に驚きです☆
以前、記憶力の達人が「たくさんの物事を一度に暗記する秘訣は、身近なもの(思い出すきっかけ)と結び付け、イメージを強調して思い描くこと」といったお話(覚える方法)をテレビでされていました。
大切なのは“きっかけとの結びつき”であり、思いだすきっかけは“部分の強調”にあるといった内容。難しい漢字を覚えるときも、部分的に強調して覚えることで、強く印象に残るみたいですね。
作者: 津川博義
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