お魚が、自分の履歴書を提出しているスタイルで書かれている書籍。学歴(?)や性格、自己分析した内容やを一人称で紹介されているので、キャラクターとしてのイメージが膨らんで面白いです。
全部同じ「魚類」という無関心から、個性がある個体なのだとという関心へと導かれた印象。ここから物語が始まっていくようなワクワク感。水槽という世界の中で、どう生きているのか、水族館の楽しみ方がわかった(変わった)ような気がします。
今までは、種類や分類といった説明を読んで、魚をみて「ふ~ん」と流れていくだけの景色。知らない人と会話しているような上っ面感といいましょうか。記憶にもあまり残っていない感じで、観光を楽しめていなかったように思います。
魚を友達に感じられるのが、この書籍のポイントかもしれないですね。ちなみに、履歴書の写真はイラスト(さかなクン風なタッチ?)になっていて、写真が少なめの本なので、魚図鑑を期待してお取り寄せするとビックリすると思われます(^-^)
作者: 小林龍二,竹島水族館スタッフ
出版社/メーカー: あさ出版
発売日: 2018/03/07
メディア: 単行本(ソフトカバー)