パラパラっとめくっただけで、怖いと感じる独特な雰囲気。読んでいて、ホラー映画を見ているようなゾクゾクを感じた絵本です。
本屋さんで、タイトルと表紙のイラストが気になって手にとりました。「悪い本」って何なのか、どいう意味なのか、いろいろ気になりますよね。
残酷な場面やグロイシーンがあるわけではないのですが、色合いやデザインだけで、とても恐ろしい印象。絵本なのでページ数はとても少ないのですが、とても怖い。
とくに、ぞっとするのが、最後のメッセージ…
「あなたが わたしを わすれても」
「わたしは あなたを わすれない」
この言葉の後味(余韻)…たった2行なのですが、本を閉じても終わらない恐怖感がありますね。それに、ホント、夢に出てきそうな画風で、怖いのに、怖いもの見たさで、何度も絵本を開いてしまう魅力…つい衝動買いしてしまいました(笑)
でも、この感覚はどこか懐かしい…子供の頃にみたホラー映画「チャイルドプレイ」のチャッキーを思い出しました。あの映画、とても怖かった覚えがあります(T^T)
作:宮部みゆき
編:東雅夫
絵:吉田尚令
出版社/メーカー: 岩崎書店
発売日: 2011/10/08
メディア: 大型本