honn blog Diary

watching reading shopping

経済成長とは? / 映画 シャーリー&ヒンダ ウォール街を出禁になった2人

 

経済成長を良しとする社会。疑問を感じた二人の仲良しおばあちゃん。答えを求めて質問して歩く。大学、銀行、フィナンシャル会社。最終的には、ニューヨークのウォール街。経済を動かしている人たちの元へとたどりつく。

 

経済成長とはなにか?

経済成長の先、次の段階には何があるのか?

経済成長することは人間社会にとって必要なことなのか?

 

経済という「ものさし」で測れるもの。測れないもの。知ること。考えること。疑問をもつこと。遠い世界だと思っていた経済を身近に感じる映画でした。

 

シャーリー&ヒンダ ウォール街を出禁になった2人 [DVD] 

出演: シャーリー・モリソン, ヒンダ・キプニス
監督: ホバルト・ブストネス

 

とくに、冒頭に引用されているロバート・ケネディさんの演説映像。おばあちゃん二人が感銘を受けたGDPについてのくだりが印象的です。GDPの数値、経済で「社会」を動かしていると、GDPで数字化できない「日常」は評価されていないのですね。経済成長だけでは、幸せは評価できていないのだと勉強になりました。

 

ケネディ大統領の演説、こちら↓のブログさんに翻訳文が掲載されていました。

 

 

私たちはもうずっと前から、個人の優秀さや共同体の価値を、単なるモノの量で測るようになってしまった。

 

(中略)

 

一方、GDPには、子どもたちの健康や教育の質、遊ぶ喜びは入っていない。GDPには、詩の美しさや夫婦の絆の強さ、公の議論の知性や、公務員の高潔さは入っていない。GDPには、私たちの機転や勇気も、知恵や学びも、思いやりや国への献身も、入っていない。


つまり、GDPは、私たちの人生を意味あるものにしてくれるものを、何も測ることはできないのだ。

 

幸福は、GDPでは測れない:50年前、ロバート・ケネディが語ったこと - モノオモイな日々 Lost in Thought

 

 

暗殺事件は、この演説の3ヶ月後とのこと。ケネディ大統領は、どのような社会を思い描かれていたのでしょう。