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ただしい人から、たのしい人へ / 小林正観

 

「正しい」ことではなくて、「楽しい」ことを選ぼうというメッセージが心地良い本ですね。

 

 

自分が「正しい生き方」をしているのに、周りの人が「正しくない生き方」をしている。

 

「私」は「正しい生き方」をしており、「正しい生き方」を知っているのだから、周りの人をなんとかしなくてはいけない、なんとかすべきだ、と思うところにそれらの問題が生じているような気がしています。

 

(中略)

 

怒りや悲しみが何から来るのかと突きとめて、出てきた答えが「正義感」と「使命感」でした。

 

 

ただしい人から、たのしい人へ

 

 

正しくあろうとする依存心。正しくあれば他人から批判されない。評価は下がらない。正しければ大丈夫と思ってしまう。けれど、正しいことばかり求めていると、理想が高すぎて疲れてしまう。そして、自分に対してだけでなく、他人の失敗も気になり、間違った方法を選択することが許せなくなる。

 

本人からすると、良いことをしているはずなのに、周囲の評価は下がって嫌われる。責め立てる言動ばかりで、期待とは逆に、評価が下がる。子供に失敗して欲しくないからと過保護になる親。「あなたのために」とよかれと思う気持ちも、こうした「正しさ」に依存した状態のなかもしれないですね。

 

自分が正しいと思っている人ほど攻撃的になる。正義であるからという理由で、平気で人を傷つけてしまう。正義が暴力を振るう。他人の意見や態度を変えようと一方的になりがち、聞く耳を持たない。「正しい」を忘れて「楽しい」を思い出すのが良いのだと感じました。

 

 

ただしい人から、たのしい人へ――そして「ありがとうの人」になる 

作者: 小林正観 [asin:4331520927]