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石器を作るための「石」の使い分け / 文化としての石器づくり

 

石器時代、大昔に生きていた人類。原始人はどうやって石器を作ったのか。どうやったら石器を作ることができるのか。石器を作成する方法が書かれていて興味深いです。石で石を剥ぐ(割る)には、ハンマーとして使うためのいろんな種類の石が必要というのが印象的。

 

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石器となる石に種類がたくさんあるように、石器を作るための石にも種類があるのだと勉強になりました。学校の授業では深く考えず大雑把なイメージで捉えていて、「石で石を叩けば簡単に割れる」と漠然と思っていました。道具を作るための道具も用途や目的によって種類が必要なのですね。

 

 

ハンマーはつくられる石器の違いに応じて使い分けられていた。

 

硬いハンマーが粗割や分厚い剥片を剥すのに適していて、軟らかいハンマーが、石器の素材を大きく破壊することなく、規則的な剥離をおこなったり、薄身の石器をつくるのに適していることは、石器の復元製作実験からも明らかである。

 

 

文化としての石器づくり

 

 

生活の知恵として歴史(社会科)を学習するためには想像力が大切。そして、一番最初、新しい物を作りだすには試行錯誤(トライ・アンド・エラー)があるということ。失敗して成功に近づくこと。結果から気づくこと。活きる知識は、経験の蓄積なのだと感じました。

 

文化としての石器づくり

大沼克彦

 

 

もくじ

第1部 石器の基本事項

 1 偽石器と人工石器

 2 石器の見方

 3 石器の種類

 4 石器のつくられ方

 5 石器製作技術の発展

 6 石器の分析

 

第2部 石器のつくり方

 1 石器づくりの準備

 2 石器づくりにおける留意点

 3 石器づくりの記録

 4 石器づくりの例

 

第3部 世界の石器文化

 1 人類の進化

 2 西アジア地方の「原」クロマニヨン人とネアンデルタール人

 3 人類と民族

 4 世界の石器文化

 5 日本列島の石器文化

 

文化としての石器づくり